少し前に「【今聴くべき】日本人若手ピアニスト10選!」という記事を載せていた "eddy classic" に、今度は「海外若手ピアニスト8選」という記事が出た。
前回、自分で選ぶとどうなるんだろう?と思って 10人を選んでみた(↓)。今回もいい機会なので、私のお気に入り「海外若手ピアニスト10選」を選んでみたいと思う ♪
また、なぜ「8選」なのか不明(日本人ピアニストよりずっと多いはずなのに…(^^;)…)なので、それも無視して「10選」とした。
あと、「若手」の基準も前回同様、1982年生まれ(38歳〜39歳)までとした。
私自身の経験としては、ほとんどがネットの音源を通してのものであり、知っている範囲も相当に限られていると思う。生で聴いたことがあるのは、リュカ・ドゥバルグ、マリー=アンジュ・グッチ、キット・アームストロングの 3人だけ。
選定基準も、私の「好み」だけ…なので、かなり偏っているだろうということは承知の上で、あえて 10人を選んでみた。
順序はほぼ「順不同」なのだが、何となくの気持ちを反映した順番にはなっている…(^^;)…というのも前回と同じ。カッコの中は生年。
順序はほぼ「順不同」なのだが、何となくの気持ちを反映した順番にはなっている…(^^;)…というのも前回と同じ。カッコの中は生年。
- リュカ・ドゥバルグ(1990〜)
- マリー=アンジュ・グッチ(1999?〜)
- ダニール・トリフォノフ(1991〜)
- ヤン・リシエツキ(1995〜)
- ヴィキングル・オラフソン(1984〜)
- イゴール・レヴィット(1987〜)
- キット・アームストロング(1992〜)
- ケイト・リウ(1994〜)
- ボリス・ギルトブルグ(1984〜)
- アレクサンドル・カントロフ(1997〜)
あと「10選」には入れてないが、こんなピアニストたち(↓)もいいと思う。
- シャルル・リシャール=アムラン(1989〜)
- ジョージ・リー(1995〜)
- ユジャ・ワン(1987〜)
- ルーカス・ゲニューシャス(1990〜)
- ラン・ラン(1982〜)
- マルティン・ヘルムヘン(1982〜)
- チョ・ソンジン(1994〜)
- エリック・ルー(1997〜)
- ラファウ・ブレハッチ(1985〜)
- ティファニー・プーン(1996〜)
リュカ・ドゥバルグ(1990〜)
2015年のチャイコフスキーコンクール以来、ずっと私のお気に入りピアニストの上位に入っているピアニスト。個人的な愛称は「ルカくん」…(^^)♪
演奏だけではなく、音楽に対する考え方、現代曲や室内楽などにも取り組む姿勢など、共感できる部分が多い。
わりと最近(2020年9月)の演奏(プロコフィエフの協奏曲第2番)を聴いた。
それと、昨年秋に聴いて気に入った現代曲(↓)。
マリー=アンジュ・グッチ(1999?〜)
Marie-Ange Nguci の名前を初めて知ったのは、2018年のラ・フォル・ジュルネにルネ・マルタンさんが「凄い 19歳!」を連れて来てくれたとき。そして、2019年にリサイタルを聴いて、ずっとファンである ♪ 愛称「グッチちゃん」…(^^)。
ちょっと前(7月2日)に最近の演奏(↓)を聴いて、改めて素晴らしさを確認 ♪
ダニール・トリフォノフ(1991〜)
2015年に初めて聴いたときはそれほどいいとは思わなかった(→《ダニール・トリフォノフ:B(Pianist Check)》)のだが…(^^;)…、ここ数年、聴くたびに上手くなり深みが増しているような…。今回も、最近の演奏を聴いてさらなる進化を感じた。この先も楽しみ…(^^)♪
上の記事で書いた「凄いプログラム」の演奏がコレ(↓)。
そして、最近の演奏(モーツァルトのピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503)が素晴らしい ♪ 新しいモーツァルトの魅力を聴かせてもらったような気がする…(^^)♪
♪ Concert: Daniil Trifonov und Andris Nelsons in Leipzig -Werke von Barber, Mozart und Schumann (2021)
そして、このショスタコーヴィッチのコンチェルトも力強くかつ美しい ♪
ヤン・リシエツキ(1995〜)
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番でお気に入りになったピアニスト。昨年の《All BTHVN 🎧》プロジェクトでは、バリトンのマティアス・ゲルネとの素晴らしい共演も見つけた ♪
実は、世界で 2番目に出演回数の多いピアニストだ(↓)。1位はユジャ・ワン。
とても気に入ったベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番(第1楽章)がコレ(↓)。
新しくショパンの『ショパン: 夜想曲全集』を録音しており、8月にDG(ドイツ・グラモフォン)からリリースされる。リシエツキはカナダ生まれだが、両親はポーランド人。
ヴィキングル・オラフソン(1984〜)
オラフソンの名前を初めて聞いたのは 2016年だが、お気に入りになったのは 2018年。独特の感性と美しく澄み切った音色で奏でられる演奏はとても気に入っている ♪
最近では、ラモーの曲「やさしい訴え」を練習したときにお手本にさせてもらった ♪
イゴール・レヴィット(1987〜)
2016年にお気に入りピアニストを「探索」したときに出会ったピアニスト。コロナ禍の中でも、サティの Vexations をライブ配信したり、ベルリン音楽祭でベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏をやったり、ノーベル賞コンサートに出場したりと大活躍 ♪
昨年の《All BTHVN 🎧》でベートーヴェンのピアノソナタ第30番を聴いて「そうそう!こうなんだよね…(^^)♪」と思ったのは、イゴール・レヴィットの演奏(↓)。後半 19:13 あたりから(下記リンクはそこから始まる)。
2020年のノーベル賞コンサートでベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を弾いている。素晴らしい演奏だ ♪
キット・アームストロング(1992〜)
キットくん(個人的愛称 ♪)のことを知ったのは 2014年に遡る。
『現代のピアニスト30: アリアと変奏』という本の中で、気に入ったピアニストの一人がティル・フェルナーさんで、彼が「キット・アームストロングの作品の初演などに取り組む」と紹介されていたことがきっかけ。
2015年にキットくんのリサイタルを聴いて、お気に入りピアニストになった。作曲家としても期待している。
上のコンクールで演奏されたエチュードの本人による演奏があった。
近々、DG(ドイツ・グラモフォン)でのデビューアルバム『ウィリアム・バード/ジョン・ブル:作品集』もリリース(7月13日)するようだ。
ジョン・ブル(John Bull、1562-1628)とかウィリアム・バード(William Byrd、1543-1623)の曲は聴いたことがないのでちょっと楽しみ…(^^)♪ YouTube で 2曲(↓)聴ける。
ケイト・リウ(1994〜)
2015年のショパンコンクールで 3位となったケイト・リウ。私の中ではチョ・ソンジンやシャルル・リシャール=アムランよりも良かったのでは?…といまだに思っている…(^^;)。
腕の故障で休んだあと、ちょっと元気がないように見える…。ただ、2020年のショパンコンクール前年祭の演奏では、美しいピアノの音は健在で少し安心した ♪
そのときの演奏(↓)。
ボリス・ギルトブルグ(1984〜)
実はギルトブルグの名前をいつ知ったかははっきり覚えていない…(^^;)。2016年8月に駅ピアノを弾くギルトブルグを見つけて記事にしているので、それ以前には知っていたはず…。2013年のエリザベート王妃コンクールで優勝している。
ベートーヴェン生誕250周年の 2020年からベートーヴェンのピアノソナタ全曲に取り組んで、その動画を発表するプロジェクトをやっていて、第29番「ハンマークラヴィア」まで来たようだ。あと、後期ソナタの大物 3曲 ♪
✏️Beethoven 32 Boris Giltburg(公式サイト)
その「ハンマークラヴィア」を聴いてみた。いい感じ…(^^)♪
アレクサンドル・カントロフ(1997〜)
藤田真央くんが 2位に入賞した 2019年のチャイコフスキーコンクールで第1位&グランプリを獲得したのがカントロフ。父親は指揮者・ヴァイオリン奏者のジャン=ジャック・カントロフ、そして先生はリュカ・ドゥバルグを育てたレナ・シェレシェフスカヤ先生。
最近の演奏を久しぶりに聴いたが、やや伸び悩んでいる?印象…。期待しているピアニストの一人なので頑張って欲しい。
以上が私の好みで選んだ 10人のピアニスト。ちなみに、引用した記事の 8人は下記。共通しているのは 2人だけ…(^^;)。
チョ・ソンジン、ユジャ・ワン、ラン・ランも嫌いじゃないし、いいピアニストだとは思っている…。ユジャ・ワンは現代曲などでは素晴らしい演奏を聴かせてくれる。ラン・ランは怪我をしたあとはやや精彩を欠いているかも? チョ・ソンジンは優等生すぎる?
1 チョ・ソンジン
2 ユジャ・ワン
3 ラン・ラン
4 ダニール・トリフォノフ
5 ベンジャミン・グローヴナー
6 アリス紗良オット
7 アレクサンドル・カントロフ
8 ユリアンナ・アヴデーエワ
2 ユジャ・ワン
3 ラン・ラン
4 ダニール・トリフォノフ
5 ベンジャミン・グローヴナー
6 アリス紗良オット
7 アレクサンドル・カントロフ
8 ユリアンナ・アヴデーエワ
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