数日前こんな記事(↓)を見つけた。そこに挙げられた 10人の中には、恥ずかしながらあまり知らないピアニストもいる。
✏️【今聴くべき】日本人若手ピアニスト10選!(eddy classic)
「今聴くべき」と言われて、YouTube 音源など聴いてみたのだが、私の好みとはやや方向性が違う人も入っているような気がして…(^^;)。
といっても、そんなに沢山の日本人ピアニストを知っている訳でもないし、聴くとしてもほとんどがネットの音源。挙げた 10人でコンサートで聴いたのは小菅優さんだけ…(^^;)。
なので、ネットにいい音源があるピアニストとそうでない人では明らかに差が出てしまう。まぁ、限られた知識と経験で、自分の耳で聴いた印象だけで選んだ「10選」…。
「若手」を何歳までにするかは難しいところだが、上の記事にあった 10人の一番年上が1982年生まれの清塚信也さんのようなので、1982年生まれ(38歳〜39歳)までとした。
で、その結果が下記の 10人。順序はほぼ「順不同」なのだが、何となくの気持ちを反映した順番にはなっていると思う…(^^;)。カッコの中は生年。
- 藤田真央(1998〜)
- 小菅優 (1983〜)
- 辻井伸行(1988〜)
- 萩原麻未(1986〜)
- 務川慧悟(1993〜)
- 福間洸太朗(1982〜)
- 奥井紫麻(2004〜)
- 牛田智大(1999〜)
- 八坂公洋(1987?〜)
- 松田華音(1996?〜)
以下、今回聴いた YouTube 音源や過去記事やコメントなど…。
藤田真央(1998〜)
2017年18歳でクララハスキル優勝、2019年にはチャイコフスキーコンクールで堂々の2位、その後もゲルギエフとツアーで共演したり、来月始まるヴェルビエ音楽祭でもモーツァルトのソナタ全曲演奏を行うなど、今や世界的なピアニストと言っていいだろう ♪
私の一押し日本人ピアニストである。このあとももっと大きくなってほしい…(^^)。
最近のモーツァルトを探したが、この(↓)「ラ・ヴァルス」の方が気に入った ♪
小菅優(1983〜)
個人的には、2014年にラヴェルのピアノ協奏曲をコンサートで聴いている。ベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏で、ベートーヴェン弾きの印象が強まったが、この音源(↓)で弾いているシューベルトなどもなかなかいい ♪
辻井伸行(1988〜)
ピアノの音の美しさは抜群だと思う。有名なカンパネラもいいが、ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」は名演と言っていいと思う。
そして、彼の弾くショパンは、私のように「ショパン耳タコ症候群」?になった者にとっても新鮮な感動を与えてくれる。不思議だ…。
萩原麻未(1986〜)
あまり聴く機会は多くないが、昨年、アルゲリッチの代役で弾いた藤倉大さんのピアノ協奏曲第4番「Akiko’s Piano」(世界初演)で見直した…(^^;)。
務川慧悟(1993〜)
個人的経験で言うと、2018年の浜松国際で応援したいと思うようになり、今年のエリザベート王妃コンクールでさらに成長した姿を見ることができ、「お気に入り」になったピアニストである。エリザベートは、私の中では今でも務川くんが 1位だと信じている…(^^)♪
エリザベート王妃コンクールでの課題曲「妖精の園から」は名演だと思う ♪
福間洸太朗(1982〜)
2003年クリーヴランド国際コンクールの優勝者。すでに中堅と言っていいかも知れない。最近では、YouTubeチャンネルでの楽曲解説や、オンラインでの「レアピアノミュージック」などでも大活躍である。
今回聴いたのは、2021年2月20日、柏崎市文化会館で収録されたスクリャービンのピアノソナタ。いい感じだと思う ♪
奥井紫麻(2004〜)
今回なかなか 10人揃わない中で、思い出したように聴いた一人。2016年にマツーエフが始めた第1回「グランド・ピアノ・コンペティション」で入賞したときに、「しおちゃん」の名前を初めて知った。このとき、将来が期待される 11歳。
その「将来」(の途中?)がどうなったかな?…と思って聴いたのがこの(↓)モーツァルト。オケがもう少し上手いといいのだが、しおちゃんのピアノは抜群だった…(^^)♪
順調に成長している印象 ♪…ちょっと嬉しい。
解説を見ると、Gnessin Moscow Special School of Music に在学中で、Tatiana Zelikman 教授についているらしい。16歳くらいの演奏 ♪
牛田智大(1999〜)
「神童」と騒がれて、メディアに振り回されて…などとなるのを心配していたが、2018年の浜松国際では元気なところを見せてくれた。今後に期待したい。今年のショパン国際ピアノコンクールではどこまで行けるか…楽しみだ…(^^)♪
浜松国際での力の入った第1ステージを思い出しながら聴いた。
八坂公洋(1987?〜)
知名度はあまり高くないかも知れない。12歳からピアノを始め、19歳でカナダに渡って以来、モントリオールを拠点に活躍しているピアニストだ。カナダでは、シャルル・リシャール=アムランの出身校マギル(McGill)大学に学び、橋本京子教授に師事した。
私が初めて出会ったのは『モザイク ~近現代ピアノ曲集』という CD を聴いた 2020年。とくに、彼がとり上げる現代曲に、今後も注目したいと思っている ♪
今回いくつか聴いた中から、割と一般受け?しそうなもの(↓)をご紹介…(^^;)。
松田華音(1996?〜)
最初に名前を知ったのは、2014年にドイツ・グラモフォンからCDデビューしたという記事を、2015年に読んだとき。このときは、聴ける音源が少なくて、いいかも知れないが今後に期待…くらいの印象だった。今でも、ネットの音源がちょっと少ないかも…。
YouTube 音源はあまりない。これ(↓)は 2枚目のアルバムを出したときの演奏かな?
ちなみに、最初に引用した記事の 10人は下記。共通しているのは 3人しかいない…(^^;)。それにしても、10人中女性ピアニストが 1人しかいないのはどうなんだろう?
1 反田恭平
2 藤田真央
3 牛田智大
4 大井健
5 辻井伸行
6 清塚信也
7 金子三勇士
8 高木竜馬
9 中村匡宏(鍵盤男子)
10 小林愛実
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