2018年3月31日土曜日

news: マレイ・ペライア、春のUSツアーをキャンセル

マレイ・ペライアは突然の病気のため(Due to an unexpected illness)、この春のアメリカ・ツアーをすべてキャンセルしたようだ。

その中にギルモア・キーボード・フェスティバル(4/25〜5/12、ミシガン州南西部)というのが含まれていて、代わりにネルソン・フレイレが出場することになったとのこと。

ただ、ペライアの扱いも来年に延期(Perahia Postponed)ということになっている。

✏️Perahia Postponed – Freire Joins Festival Lineup


リーズ国際ピアノコンクール、もうすぐだけど…

明日から4月。もうすぐリーズ国際ピアノコンクール(第1ラウンド)が始まる!♪ と思ってスケジュールなど確認してみた。

今年は medici.tv で配信されるということで楽しみにしていて、第1ラウンドが行われるベルリン、シンガポール、ニューヨークとの時差など調べていた。ところが…


第1ラウンドのパンフレット

2018年3月29日木曜日

2018年3月28日水曜日

藤田真央クンの3枚目のアルバム "passage" 5月リリース ♪

不思議なピアノ少年?藤田真央くんの3枚目のアルバムが5月にリリースされるらしい。…というニュースは Facebook で知ったのだが、情報としては NAXOSレーベルの記事が詳しいので、そちらをリンク(↓)しておく。

✏️クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール 2017 覇者
 ピアニスト藤田真央 待望の3rdアルバム


2018年3月27日火曜日

▼J.S.バッハ「シンフォニア」参考演奏でイメージ作り

今回の近況報告から J.S.バッハ-W.ケンプの「シンフォニア」(教会カンタータ BWV29より「神よあなたに感謝を捧げます」)を中心に書いていこうと思う。

C.P.E.バッハの「ソルフェジエット」の方は、ほぼ暗譜ができて、あとは指に覚えさせるという作業と、少しでもテンポを上げるという練習になるので、あまり書くことがない。

あえて言えば、テンポをきっちり維持するとか、強弱やフレージングの話はあると思うのだが、それは頑張るしかないので…。

2018年3月26日月曜日

リフシッツのバッハ、パルティータ全曲リサイタル♪

昨日、コンスタンチン・リフシッツのバッハを聴いてきた ♪ バッハのパルティータ全曲という、ちょっと珍しい?でも私にとっては嬉しいプログラムであった。

所沢の航空記念公園の一角にある所沢市民文化センター「アークホール」で15時からの開演。桜が開花して初めての週末ということもあり、車で出かけたのだが、大変な渋滞で予定していたより1時間以上もかかってしまった。疲れた…(^^;)。

でも、疲れた原因は車の運転だけではなかった。それは…



2018年3月24日土曜日

ラン・ラン、夏にやっと復帰 ♪

昨日エミール・ギレリス音楽祭を見つけたついでに、いくつかの音楽祭サイトを見ていたら、久しぶりにラン・ランの名前を見つけた。7月6日、タングルウッド(Tanglewood)の "Opening Night"(↓)に出演することになっている。

✏️Opening Night at Tanglewood with Lang Lang

曲目が書いてないので、パンフレット(↓PDF)を見たら、モーツァルトのピアノ協奏曲第24番(K.491)になっている。

イメージをクリックするとパンフレットへ

2018年3月23日金曜日

エミール・ギレリス音楽祭いいなぁ♪ ソコロフ、ブロンフマン、キーシン

エミール・ギレリス音楽祭というのが今まさに(3月19日〜24日)行われている。内容を見てみると、とてもコンパクトだがとても充実している。6つのマスタークラス、1つのレクチャー、それに3つのリサイタル。

で、そのリサイタルのピアニストが、グリゴリー・ソコロフ、イェフィム・ブロンフマン、エフゲニー・キーシン…(^^)!♪

お値段はS席相当でも€85(1万円ちょっと)、3つセットで€210(27,000円くらい)。マスタークラスの聴講も、半日€15、1日€25 という感じ。

早くに知ってれば…ドイツ(Freiburg / フライブルク)に行けばよかった…(^^;)?



2018年3月22日木曜日

クリスチャン・レオッタ:イタリアのベートーヴェン弾き…

クリスチャン・レオッタ(Christian Leotta)、「ベートーヴェンのスペシャリスト」という定評のあるイタリアのピアニスト。

ベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏会を何度もやっていて、CDの全集も出している。日本では京都のALTI芸術劇場というところで2016年に全曲演奏会をやったらしい。



2018年3月21日水曜日

初来日!セルゲイ・レーディキンって?

こんな記事(↓)を見つけた。

✏️ピアノ界の新星が初来日リサイタル
「セルゲイ・レーディキン ピアノ・リサイタル」

チャイコフスキー国際コンクール(2015年)で第3位に輝いたロシアの若きピアニスト、セルゲイ・レーディキンが、日本で初ピアノリサイタルを行います

…と書いてある。公演情報サイトにはこんな写真(↓)が …。


2018年3月20日火曜日

▼C.P.E.バッハ「ソルフェジエット」順調、J.S.バッハ「シンフォニア」難航

3月13日からの練習メニューはこんな感じ(↓)。
  1. C.P.E.バッハ:「ソルフェジエット」
    速いテンポで脱力して指が回るように
  2. J.S.バッハ-W.ケンプ:「シンフォニア」
  3. 速いテンポのオクターブ練習
で、進み具合はタイトル通りなのだが、「ソルフェジエット」の譜読みは順調に進んでいるが、「シンフォニア」の方は指使いを決める段階でかなり苦労している。

2018年3月19日月曜日

ヘンレ社の楽譜は手彫りの金属原版で印刷している!?

たまたま「ヘンレ版ピアノ楽譜の全タイトル」が集合するみたいな宣伝記事(ヘンレ社 ピアノコレクション)を見ていたら、「ヘンレ原典版の制作過程」という写真(↓)が載っていた。

何と、金属板に何か型(たぶん音符?)を打ちつけたり、彫刻刀のようなもので彫ったりしている。凹版版画のエングレービングみたいなことをやっているように見える。

そうか、ヘンレ社は今でも職人が手作業で版を彫っているのか…(^^;)? IT全盛時代にそんなわけないだろうと思いながら、面白いので少し調べてみた。


2018年3月18日日曜日

アンデルシェフスキのバッハ、最高でした ♪

昨日は待ちに待ったピョートル・アンデルシェフスキのリサイタル。感想は、ひと言でいうと「至福のとき」。久しぶりに「感動」という言葉が素直に出てくる…(^^)♪

✏️ピョートル・アンデルシェフスキ ピアノ・リサイタル
※下記写真はこのサイトからお借りした。ネコは大あくびしているようにも見える…(^^)


2018年3月16日金曜日

バッハ・デジタル(Bach Digital)は役に立つ?かも…

3月の練習曲もバッハ関連(C.P.E.バッハとケンプ編曲版)。で、とくにC.P.E.バッハは初めてやるということもあり、少し調べていたら「バッハ・デジタル(Bach Digital)」というサイトを見つけた。メニューは日本語対応(右上の "ja" をクリック)もしている。

学術的なデータベースなのであまり使えないかと思ったが、検索してみると昔の手書きの楽譜を見ることができたりして、それなりに面白い。


画像クリックで「バッハ・デジタル」へ

2018年3月15日木曜日

『キンノヒマワリ』中村紘子の記憶

音楽ライターの高坂はる香さんが書いた中村紘子の評伝(と言っていいのかな?)『キンノヒマワリ ピアニスト中村紘子の記憶』を読み終えた。

中村紘子さんの書いたものからの引用もあるので、私が読んだ本とダブる内容も含まれていた。それでも、知らなかったことももちろん色々あって面白く読ませてもらった。

改めて、すごい人だったんだと思う一方で、そのあとを引き継ぐ人が見当たらないことや、彼女がするどく指摘し、何とかしようとしていた日本の社会やピアノ界の問題点や課題はほとんがそのまま残されているという、心配な状況も少し見えた。

『キンノヒマワリ』については、著者のブログ「ピアノの惑星ジャーナル」などにも書いてあるので、今回は「へ〜っ、そうだったんだ」と思ったことを中心に書いてみる。





2018年3月14日水曜日

▼次の曲はC.P.E.バッハのソルフェジエットと…

次の練習曲を選曲中で、色々と試し弾きしている(弾き散らかしている?)うちに1週間が過ぎてしまった。で、これといった曲が見つからなかったので、一つは数日前に発見したC.P.E.バッハのソルフェジエットをやることに決めた。

《C.P.E.バッハのソルフェジエットかっこいい ♪》

ただ、この曲は割とシンプルで 2ページと短く、Prestissimo で弾くと(無理!…(^^;)…)時間的にも 1分15秒ほどの曲なので、もう1曲探すことにした。

2018年3月13日火曜日

7分で読めるピアノの本(9):吉松隆と西村朗

「7分で読める…」シリーズ第9弾は、日本の作曲家二人をとり上げる。

一人目は吉松 隆。2012年の大河ドラマ「平清盛」の音楽を担当した作曲家である。ピアノ曲としては「プレイアデス舞曲集」が有名かもしれない。『作曲は鳥のごとく』は吉松氏の音楽(作曲)半生記とでも言える本。

「現代音楽」「鳥の作曲法」「現代音楽からの決別」「調性回帰」など、一人の作曲家の音楽を巡っての悩みや試行錯誤などがとても面白く書いてある、興味深い本である。


もう1冊は、西村 朗の『光の雅歌―西村朗の音楽』

現代音楽批評の第一人者である沼野 雄司氏との対談の形で、西村 朗の音楽の秘密を解き明かす、という本である。作曲家は何を考えているのか、現代において音楽創造はいかになされるのかなど、こちらも興味深い本だ。

なお、吉松 隆と西村 朗とは同年代で友人(ライバル?)関係。『西村朗と吉松隆の クラシック大作曲家診断』といった共著もある。

2018年3月12日月曜日

C.P.E.バッハのソルフェジエットかっこいい ♪

昨日の記事《バレンボイムがアニメになっていた!♪》でご紹介した「マックスとマエストロ」、そのエピソード107でマックス君が練習している曲がかっこいい ♪

🎦Max & Maestro - Episode 107 - English
※追記@2023/01/22:この動画は削除された?

よく聞くと、マエストロが早口の英語でカール・フィリップ・エマヌエル・バッハらしい名前とソルフェジエッタ?みたいなことを言っている。調べてみると、C.P.E.バッハの「ソルフェジエット」という曲だと判明した。

「ソルフェジェット(Solfeggietto)」とは練習曲、または教育的な性格をもつ曲という意味のようだ。こんな(↓)曲だ。

 Tzvi Erez plays Solfeggietto in C Minor (2012) by CPE Bach

2018年3月11日日曜日

バレンボイムがアニメになっていた!♪

3月9日の「What's New▼ぴあの一言」バレンボイムがドイツ・グラモフォンと契約したニュースをご紹介した。Deutsche Grammophon サイトで関連する情報を探したら、バレンボイムのページに次のような記事があった。

✏️Deutsche Grammophon announce new exclusive contract with Daniel Barenboim

で、それをパラパラ読んでいたら、3つのシリーズ「ピアニスト&指揮者」「室内楽」「教育者&改革者」の最後のシリーズは、バレンボイムが立ち上げたレーベル "Peral Music" からリリース予定で、それを補完するものとして YouTube などのソーシャル・メディアと子供向けTV番組があげてある。

「子供向けTV番組」って何?と思って "Max & Maestro" というタイトルから探したら、Vimeo に英語版のエピソードが2つほど上がっていた。その一つがこれ(↓)。

イメージのクリックでVimeoの動画へ

2018年3月9日金曜日

もうすぐアンデルシェフスキ ♪

もうすぐピョートル・アンデルシェフスキのバッハが生で聴ける。といってもあと1週間ほどあるのだが、なにせ1年前に購入したチケット(↓)なので、1週間というのは「すぐ」なのだ…(^^)♪

《衝動買い?2018年のアンデルシェフスキ ♪》


写真が気に入ったので公式サイト(写真にリンク)からお借りした

2018年3月8日木曜日

▼パルティータは修了?とりあえず「選曲週間」♪

3月6日でバッハのパルティータ第4番の2曲、「アリア」「サラバンド」は一応終わることにした。3月7日の「What's New▼ぴあの一言」に書いたように「仕上がった訳ではないのですが、これ以上よくなりそうな気もしない」ので…(^^;)。

でも、集中しているときにはある程度「自己満足」できるレベルでは弾けるようになったので、少し甘いが「修了」(「終了」ではなく…)とした。


今回「アリア」の練習で「あれっ!?」と思ったことがある。それは、譜読みが終わって暗譜してからの進歩がいつもより早いように感じたこと。

2018年3月7日水曜日

国際音楽コンクールのトレンド:中国が急成長?

少し前に "Musical America"(米国のクラシック音楽雑誌の草分け)が「コンクール・ガイド」のようなものを毎年出していることを知った。2018年版はこれ(↓)。

✏️2018 Guide to Top Competitions(PDF)

その中に「国際音楽コンクール世界連盟」(WFIMC)の "secretary general" である Benjamin Woodroffe という人へのインタビュー記事(↓)が載っていた。

✏️Competition Insights from the Horse’s Mouth
(ナカの人からみたコンクールの内側)

このベンジャミンさんは、年間40カ国125の音楽コンクールの運営をコーディネートしている人らしい。2017年だけで、WFIMC に加盟している団体は 60のコンクールを主催しており、そこに参加する1コンクール当たりのコンペチタは平均 225人だそうだ。

2018年3月6日火曜日

マーティン・ジェームス・バートレット:上手なのだが…

2月18日にエマニュエル・リモルディの記事を書いて以来、ラ・フォル・ジュルネのピアニストをチェックしたりしていたので、久しぶりの《2018年来日ピアニスト14+1人のチェック(未知の…)》である。

今回はイギリスの若手、マーティン・ジェームス・バートレット(Martin James Bartlett、1996〜)。詳しいプロフィールなどは本人のサイト(↓)を見ていただきたい。

✏️Martin James Bartlett(本人サイト)


2018年3月4日日曜日

本『だれがクラシックをだめにしたか』に見る光(と影)

ノーマン・レブレヒトの『だれがクラシックをだめにしたか』という本を読んでみた。1997年の刊行後、英国・米国で「賛否両論を巻き起こした問題作」というふれ込みの本で、帯にもこんな(↓)刺激的な紹介文がある。

欲の亡者たちがうごめく、変貌したクラシック音楽業界の裏側がいま明らかに!

原著英国版(下記写真)のタイトルは "When the Music Stops" で、「訳者あとがき」では、米国版でよりどぎつい "Who Killed the Classical Music" に変わったと説明しているが、よく見ると英国版の副題(↓)はもっと過激かも知れない。

"Managers, Maestros and the Corporate Murder of Classical Music"



2018年3月3日土曜日

▼バッハのパルティータ、指で覚えること・ラクに弾くこと!

現在の練習メニューは1週間前と同じ(↓)である。
  1. バッハのパルティータ第4番から「アリア」の反復練習
  2. 同じく「サラバンド」の通し練習
  3. 手元を見ないで弾く練習
で、「アリア」の「暗譜」を2週間前から目標にしていたのだが、やっと楽譜を見ないでも練習できる状態にはなった。

一方で「サラバンド」の方が芳しくない(ミスが減らない、なんか硬い)ので、こちらにかける時間を少し増やそうかとも考えているところ…。

2018年3月2日金曜日

体もピアノも「老化」ではなく「発達」「進化」!♪

自分で言うのも変だが、このブログの昔の記事を見ていて、ちょっとした発見?をした。それは、『ハーバード大学教授が語る「老い」に負けない生き方』という本を読んだときの「読書メモ」(↓)である。

《本『ハーバード大学教授が語る「老い」に負けない生き方』》

発見というのは「あれっ?こんな本読んでいたんだ」ということと「この読書メモ意外と?役に立つじゃん」ということ…(^^;)。


ウチの庭に咲き始めたクロッカス

2018年3月1日木曜日

ヨセフ・タルのピアノソナタ

《ラ・フォル・ジュルネの「先行抽選」決めた ♪》に書いたように、2つのプログラムに申し込んだのだが、当選したのはマリー=アンジュ・グッチだけで、福間洸太朗は結局「先行先着販売」でもゲットできなかった。10時数分過ぎで「完売」…。

まぁ、それはさておき、ヨセフ・タル(Josef Tal、1910-2008)のピアノソナタ(1949年)を聴いてみた。YouTube に福間洸太朗が 2011年の "Arthur Rubinstein Piano Master Competition" で弾いた演奏があった。

 Josef Tal - Sonata for piano - Kotaro Fukuma

他のピアニストの演奏もいくつか聴いたが、その中では比較的いい感じだと思った。残念だったのは映像と音がずれていること。

曲としては、正直よく分からない。ちょっと面白いところもあるが、私にとってはやや「現代音楽」的すぎるかも…。