そして、その世界初演を行ったのは日本人ピアニストの河合優子さん(↓:2010年リリースの "Chopinissimo" シリーズ第8集のジャケット)♪
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Concerto No 2 (4 Versions)
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Chopin: Piano Concertos No. 1 & 2
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✏️横山幸雄 入魂のショパン 全125曲リサイタル 第1回(ABC Classic Guide)
「ピアノ協奏曲《独奏版》とは!?
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河合優子さんは、ショパン全集「ナショナル・エディション」の編集主幹でもあるヤン・エキエル氏(1913-2014)の最晩年の弟子として薫陶を受けたピアニスト。現在も、ポーランドでピアニストとして「ナショナル・エディション」の普及に尽力されておられるようだ。
ピアノ協奏曲の独奏版などいくつかの演奏を聴かせて戴いたが、ピアノの音色が美しく、ダイナミックでキレのいい演奏は素晴らしいと思った ♪
参考記事・サイトは下記。
✏️YUKO KAWAI pianist(本人サイト)
✏️河合優子 (ピアニスト)(Wikipedia)
✏️ヤン・エキエル(Wikipedia)
ピアノ協奏曲第1番と第2番の両方のピアノ独奏版が入った CD を Spotify で聴いてみた。
これが、予想を遥かに超えて素晴らしかった ♪
聴く前は聴き慣れているオーケストラ付きの協奏曲の縮小版?みたいなイメージを持っていたのだが、一つのピアノソロ曲として立派に一つの「形」になっていると思った。
しかも、河合優子さんの演奏が素晴らしくて、一気に全部聴いてしまった…(^^)♪
ちなみに、この CD は BEARTON レーベルのものなので、「ナショナル・エディション・ディスク全集」の 1枚だと思われる。
Amazon サイトの河合優子さんの紹介文にこういう記載(↓)があった…。
「2007-2008年夏には再びベアルトン・レーベルのナショナル・エディション・ディスク全集録音に参加、「小品集」「ピアノ協奏曲集(1台ピアノ版)をレコーディング」
また、
「1999年ベアルトン・レーベル(ポーランド)のナショナル・エディション・ディスク全集に東洋人として初参加、外国人シリーズ第1弾『レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ』をリリース。各国で好評を得ている。月刊『ショパン』では『聴いておきたい名盤CD』に選ばれた」
…そうだ ♪
以上、出典は下記の「アーティストについて」から。
✏️ショパニッシモ第8集(アマゾン)
このピアノ独奏版はもっと演奏されてもいいのでは?…と思った。もちろん、オーケストラ付きの協奏曲も素晴らしいのだが…。
軽く調べた範囲では、シプリアン・カツァリス、ディーナ・ヨッフェ、横山幸雄さん、小山実稚恵さんなどが録音していたり、演奏会で演奏されているようだ。
カツァリスは、ピアノ協奏曲第2番 Op.21 の 4つのバージョンを演奏した CD を出している。ピアノと管弦楽、ピアノ独奏、ピアノと弦楽五重奏、2台ピアノという 4種類!♪
弦楽五重奏版は「ライヴリー編/世界初録音」、2台ピアノ版は「ショパン、エキエル、カミンスキ、フォンタナ編/世界初録音」となっている。
なお、2台ピアノ版は多重録音で、オーケストラパートもカツァリスが弾いている。
ディーナ・ヨッフェの録音は Fryderyk Chopin Institute から出ているもので、NIFC(Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)所蔵のピリオド楽器(1848年製のプレイエルと1838年製のエラール)による演奏。味わい深い演奏だ ♪
参考✏️ショパン: ピアノ協奏曲第1番&第2番(ピアノ独奏版)(Tower Records)
この「独奏版」が作られた経緯などを知りたくてネット情報を探してみたが、あまり見当たらない。…で、横山幸雄さんのリサイタルの案内(↓)に少し載っていたので、やや長文ではあるが引用させてもらうことにする。
✏️横山幸雄 入魂のショパン 全125曲リサイタル 第1回(ABC Classic Guide)
「ピアノ協奏曲《独奏版》とは!?
今でこそたくさんのオーケストラがありますが、昔はなかなかオーケストラを集めることが出来なかったので、ショパンも気合を入れて協奏曲を書いたと思うんですが、当時の人達はショパン自身の独奏で聴いていることのほうが多かったはずなんですね。
たぶんショパンが1人で演奏するためのピアノ独奏バージョンであり、オーケストラに編曲するためのメモみたいなものだと思います。完全にピアノ1台で弾くために纏められたものではないので、全部弾こうとすると手が足らないというところがいっぱいあって、その辺は一番効果的なように若干アレンジしています。
独奏版とオーケストラ版とは、違うハーモニー、違うリズムがいっぱいあるんです。オーケストラ版に変更した方が綺麗なハーモニーに聴こえるところがあったり、ショパンのオリジナル独奏版を元に、もう一度僕がピアノ独奏用に少し手を入れているという感じですね。
同じようなメロディでもオーケストラが弾いている部分っていうのは、明らかにオーケストラを彷彿とさせるような部分がたくさんあって、いかにオーケストラ的な響きも出せるかというところを聴いていただきたいですね。
ピアノ独奏部分を弾ききったら、今度はオーケストラの役割もしないといけなくて、そこが難しいですね。ここでちょっと休憩って出来ないですから(笑)。」
ちなみに、今年の 5月からエキエル版のショパンの楽譜(日本語版)が、全音から順次発売されることになったようだ。
現在「ワルツ[シリーズA]」と「バラード」が出ており、今後、スケルツォ(8月)、ノクターン(11月)、エチュード(秋以降)などの刊行が予定されている。
…で、この監修者は国立音大の加藤一郎さんなのだが、その Facebook には実際の翻訳に携わっておられる方々の名前が紹介してあって、そのなかに河合優子さんの名前も入っている ♪
「実際にポーランド語から日本語に翻訳をされた方々は大迫千恵美、河合優子、楠原祥子、西田諭子、松濤エリ子の各氏です」
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