2021年7月2日金曜日

マリー=アンジュ・グッチ、ここ 1〜2年の音源を聴いた、相変わらず凄い演奏 ♪

ふとしたことから、昨日今日とマリー=アンジュ・グッチ(Marie-Ange Nguci)の演奏を堪能している。あいかわらず素晴らしい演奏だ…(^^)♪

才能あふれる女性なので、指揮者とか作曲家とか、あるいは学者になってしまうんじゃないか…という心配?もあったが、ピアニストとして大活躍のようで安心した ♪




きっかけは、ある若手ピアニストを紹介した記事を読んだこと。

どんな演奏をするのかと YouTube で検索するとフランクの「プレリュード、コラール、とフーガ」の音源があったので聴いてみた。上手いのだけれど何かしっくりこない。

そこで、思い出したのがグッチちゃん(マリー=アンジュ・グッチ)の演奏。さっそく Spotify で CD を探して聴いてみた。ぜんぜん違う! フランクはこうでなくては ♪

ちなみに、聴いた CD はコレ(↓)。



…で、最近の演奏が聴きたくなって、YouTube で探したところ 1年ほど前の音源を見つけた。リール・ピアノ・フェスティバル(Lille Piano(s) Festival)での無観客リサイタル。


プログラムは下記。

スクリャービン:ピアノソナタ第5番 op.53
ラヴェル:「鏡」から「海原の小舟」
ベートーヴェン:ファンタジー op.77
フローベルガー:Tombeau(墓)
バッハ/ブゾーニ:シャコンヌ

最初のスクリャービンはたぶん初めて聴く曲で、途中までは現代音楽かな?などと思って聴いていた…(^^;)。多彩な音色やピアノの音を存分に引き出すタッチが素晴らしい。

その素晴らしさは、次のラヴェルではさらに輝いているように思った。すべての音があるべき響きを持って奏でられる。音楽の流れも素晴らしい ♪ もともと好きな曲だが、久しぶりに聴く「名演奏」と言っていいのではないか…(^^)♪

ベートーヴェンのファンタジーもこんなに説得力のある演奏は初めて聴いたかも…等々。最後まで、1時間近いリサイタルを楽しませてもらった ♪


そして、今年の 4月にリール国立管弦楽団(Orchestre National de Lille)と共演したモーツァルトのピアノ協奏曲第20番。リール音楽祭ではないようだが、これもよかった ♪



最近の活動を本人の公式サイト(↓)で確認してみた。


この 6月中に、少なくとも 9つのコンサートに出演し、7月〜8月だけでもこれだけ(↓)の音楽祭に参加するようだ。大活躍と言っていいだろう ♪

7月:Festival dei Due Mondi
7月:Festival Ideal au Potager du Roi
8月:Festival Musique en Bauges
8月:Festival de Piano de La Roque d’Anthéron
8月:Gstaad Menuhin Festival


マリー=アンジュ・グッチ(Marie-Ange Nguci)の名前を初めて知ったのは、2018年のラ・フォル・ジュルネにルネ・マルタンさんが「凄い 19歳!」を連れて来てくれたとき。




このときは、ちょっとした事情により聴きに行くことができなかった。…のだが、2019年 11月の来日時にリサイタルを聴くことができて、本当に幸せだった…(^^)♪



彼女の紡ぎ出す音楽も素晴らしいのだが、その弾き方も実に美しく、見とれるほどだ ♪ まったく余分な力みを感じさせない、なのに力強い響きも出るし、軽やかな弱音もしっかりした芯のある音になっているし…。こんな弾き方ができるといいのに…(^^;)。




…ということで、昨日の午後から今日の午前中まで、グッチちゃんのここ 1〜2年の演奏や CD を堪能してしまった…(^^)♪

早くコロナ禍が終息して、また来日してくれるといいだが…。



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