これも原曲はオーボエ(オーボエ・ダモーレ)のための協奏曲とされている。チェンバロ、オーボエ、ピアノで聴いてみた。
BWV1055 🎼バッハ(1685-1750)の作品一覧/Wikipedia
消失した原曲は、オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調 BWV1055R として復元されている。
「急・緩・急」の 3楽章からなる。第1楽章(アレグロ)はリトルネッロ形式によるきびきびとした楽章。第2楽章(ラルゲット)は、自由なパッサカリアによる瞑想的な楽章で、低音弦の半音下行進行、ラメント・バス(嘆きの低音)が使われている。第3楽章(アレグロ・マ・ノン・タント)はリトルネッロ形式による躍動感あふれるフィナーレ。
オランダバッハ協会の演奏で聴いた。チェンバロのソロと指揮は、Francesco Corti(フランチェスコ・コルティ)という 1984年生まれのイタリアの人。
使われている楽器は "Bruce Kennedy, 1989 after Michael Mietke and Geert Karman after J.H. Gräbner, 1774" と書いてあるので、1774年製のものを 1989年にコピーしたものだと思われる。
ピアノでの演奏は、ダヴィッド・フレイの演奏が良かった ♪ 実に楽しそうに弾いている。この曲に関しては、チェンバロよりピアノの方が好きかも…(^^)。
ちょっと残念なのは、この音源は画質があまり良くなく、録音が乱れている所もある。
オーケストラは Deutsche Kammerphilharmonie Bremen(ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団 )。
なお、この演奏の練習風景らしい動画もあって、こちらの方は画質がいい。プロモーションのためのものかも知れない。面白そうだが、言葉が分からない…(^^;)。
第4番 BWV1055 以外に、第5番 BWV1056、第7番 BWV1058 も入っている。
このときの録音はこの CD(↓)になっているようだ。
2008年 にリリースされたもので、第1、4、5、7番が入っている。YouTube には楽章ごとの音源が見つかった。
ちなみに、この分野(バッハのチャンバロ協奏曲の現代ピアノによる演奏)の先駆者には偉大なグレン・グールドがいて、素晴らしい演奏を残している(↓)。
…のだが、今回はあえてダヴィッド・フレイを選んだ。グールドの方が本格的(オーセンティック)な感じでチェンバロの響きを意識しているような気がする。
ダヴィッド・フレイの方は、ピアノの艶のある音色を素直に生かしているという印象で、活き活きとしていて新鮮な感じを受けた。好感度の点?でこちらを選んだ ♪
そして、復元されたオーボエ協奏曲 BWV1055R をハインツ・ホリガー(懐かしい名前…)の演奏で聴いた。これもいい感じだと思う ♪
以上、主な出典記事は下記。
✏️チェンバロ協奏曲 (バッハ)(Wikipedia)
✏️J・S・バッハ チェンバロ協奏曲集Ⅰ 解説(渡邊順生)
✏️大バッハのチェンバロ協奏曲 第4話 チェンバロ協奏曲第4番イ長調BWV1055(祐仙の自己満足の自己愛わーるど)
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