2020年12月8日火曜日

BTHVN op.109: ピアノソナタ第30番 イゴール・レヴィット ♪

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今回は Op.109 ピアノソナタ第30番 ホ長調(1820:50歳)。

ベートーヴェンのピアノソナタもいよいよ後期ソナタの最後の 3作品に突入。ベートーヴェン自身も50歳の大台に…(^^;)。


Op.109

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


この辺りの有名な曲になると、ネットにも解説記事などがたくさんあるので、記事の要約や感想は今回はなしにしたい…(^^;)。

ただ一つ、とても面白い記事があったので紹介だけしておきたい。野平一郎さんの「変奏曲とその変遷」という講演記録なのだが、なんと!この Op.109 とバッハの「ゴルトベルク」が似ている…という指摘をされているのだ…(^^)♪

掲載されているいくつかの譜例を見ると、確かに「ピアノソナタ Op.109を作曲する際、かたわらにゴルトベルク変奏曲があったのではないか…」と思えてくる。

興味のある方は下記をどうぞ。

✏️「変奏曲とその変遷」(日本ピアノ教育連盟)


今回も YouTube でお気に入りの演奏を探したのだが、どうもよく知っている曲ほど見つけるのに時間がかかる傾向があるようだ。ある意味で、曲に対する自分なりのイメージを持ってしまっているからかも知れない。

でも、「イメージ」という言葉から想像される「全体像」や「雰囲気」というよりも、もっと細かい要素が気になっているような気がする。

例えば、このソナタの場合、冒頭の優しい第一主題の入り方やニュアンス、そしてピアノの音の艶(つや)、テンポ感…。

もちろん、第2楽章、第3楽章にもそれぞれに自分なりの「イメージ」があって、自分でははっきり「こう!」と意識できている訳ではないのだが、演奏を聴くと「なんか違うな〜」とか「そうそう!こう弾いてほしいのだよ ♪」とか感じてしまうのだ。


今回いくつかの演奏を聴いて「そうそう!こうなんだよね…(^^)♪」と思ったのは、イゴール・レヴィットの演奏(↓)。後半 19:13 あたりから(下記リンクはそこから始まる)。



レヴィットには単独の音源(↓)もあったのだが、上の演奏の方がいいと思った。



あと、レヴィットが今年ザルツブルクでやったツィクルスの演奏を聴きたいと思ったのだが、30番を含む音源はまだアップされていないようだ。残念…(^^;)。


それから、誰かがコメントに書いていたが、この第3楽章の「変奏曲」はもっともっと続いてほしいと本当に思う。とくに、いい演奏のときには「終わらないで…!」と思うものだ…😅

変奏は 6つであるが、作品が出来上がる過程では 9つ作られていたようだ。まぁ、推敲を重ねた結果、今の 6つの変奏曲に落ち着いたのだろうが…。



【関連記事】




0 件のコメント: