ベートーヴェンが生涯にわたって関心を示していた、フリードリヒ・フォン・マッティソン(1761-1831)の詩がこの「奉献歌」である。その最後のバージョンが Op.121b。
Op.121b
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
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🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
ベートーヴェンが最初にスケッチを試みたのは1796年(独唱とピアノ)、26歳の時。これはスケッチに終わったが、1798年に新たに作曲している。それを1802年に改訂し、さらに1808年(38歳)に出版する前に最終的改訂を加えたものが WoO.126 である。
1822年暮れ(52歳)になって、これをピアノ伴奏からオーケストラ伴奏に改作している。さらに 1824年(54歳)の改訂版も存在する。
1822年版は「2本のクラリネット、ホルン、ヴィオラ、チェロとコントラバスにソプラノ、アルト、テノールの独唱と混声四部合唱」という編成。1824年版は「クラリネット、ファゴット、ホルン各2管と弦楽合奏、ソプラノ独唱と混声四部合唱」となっている。
以上、出典は下記。
✏️「奉献歌」——生涯大切にしたマッティソンの詩(ONTOMO)
✏️《奉献歌》——最後の歌曲は24年前の作品をオーケストラ伴奏に編曲!(ONTOMO)
それほどまでにベートーヴェンがこだわった「奉献歌」、詩の内容が気になるところだが、これがかなり難しい(私にとっては…)内容になっている。
例えば下記ページにドイツ語と日本語翻訳がある。
✏️Opferlied WoO.126(詩と音楽)
「至高なるお方に」「若き生贄を捧げる」「我に与えたまえ」「その美しさを 善き者に」などの言葉が並ぶ詩であるが、残念ながら、読み解く力は私にはなさそうだ…(^^;)。
YouTube で聴いたのはこの音源(↓)。
敬虔な雰囲気は伝わってくるが、音楽としては、少なくとも私の好みとは少し違っているようだ。ベートーヴェンがどんな気持ちでこの「奉献歌」に取り組んでいたのか?少し知りたいとは思う…。
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