「カンタービレ期」(ピアノソナタ 24〜26番)とも言われる時期の作品。気に入った演奏は、久しぶりのアルフレート・ブレンデル先生 ♪
Op.81a
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
この曲は、ベートーヴェンのパトロンであったルドルフ大公が、ナポレオン軍によって包囲されたウィーンから疎開するにあたって作られたもの。自筆譜に、
「告別(Das Lebewohl)。1809年5月4日ウィーン、敬愛する皇帝陛下の大公ルドルフの出発に際して」
という献辞が書かれている。
また、各楽章にも、「告別 Das Lebewohl」、「不在 Die Abwesenheit」、「再会 Das Wiedersehen」と記されている。
YouTube で「お気に入り」演奏を探すのには思ったより時間がかかった。有名ピアニストやお気に入りピアニストの演奏でも、冒頭のフレーズ(↓)が、何となくイメージがしっくりこなかったり、「告別」という内容の割には途中で元気すぎたり、やや乱暴に聴こえるような演奏もあって…。
で、結局一番気に入ったのは、アルフレート・ブレンデルの演奏 ♪
全体に「告別」の雰囲気がにじみ出ていると言うか、優しさ柔らかさを感じる演奏だと思った。最初の "Lebewohl" と歌詞のように書かれている 3つ目の音符 "wohl" が少し小さな音になっっているのもいい感じ ♪
曲の最後で、別れを惜しむかのように、終わるかと思うとまだ続くというあたりの持って行き方もとても上手くて、自然な流れでフィナーレまで聴くことができた。
ちょっと余談だが、あるピアニストの演奏は途中なのに本当に終わるような弾き方をしていて、リサイタルだとそこで拍手する人もいるんじゃ?などと思ってしまった…(^^;)。
おまけ。ベートーヴェンの作品番号付き作品の数は 138 ではなく、140 だった…(^^;)。
このピアノソナタ「告別」の作品番号は op.81a。で、op.81b というのがあるのだが、普通は op.81a の編曲版とか思うのだが、実はまったく違う「六重奏」。しかも、作曲年代もまったく初期の 1795年。…ん?どうなってるの…(^^;)?
他にもそういうのがないかざっと一覧表を見てみると、op.121 にも a と b があって、まったく関連性がないように見える。
なので、年間で 138作品を聴くという目標のつもりだったが、どうも 140作品あるということのようだ。まぁ、大差ないかも知れないが、いよいよペースを上げなくちゃ…(^^;)。
【関連記事】
0 件のコメント:
コメントを投稿