2020年12月13日日曜日

BTHVN op.116: 三重唱「おののけ、背徳者よ」はイタリアオペラの練習?

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今回は Op.116 三重唱「おののけ、背徳者よ」変ロ長調(1802-14:32-44歳)。

オーケストラとバス、テノール、ソプラノの三重唱で、イタリア語で歌われる。オペラ自体はなく、単独の作品である。


Op.116

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


イタリア語のタイトルは "Tremate, empi, tremate"(おののけ、背徳者よ、おののけ)。


「このイタリア語テキストによるドラマティックな三重唱は、宮廷楽長サリエーリに師事した最大の成果でもあった」

「ウィーンという音楽界にあって、一流の作曲家たるものはオペラの傑作を書かなければならないと(ベートーヴェンは)痛感し始めていた」

とある。そのあたりが作曲の動機らしい。


YouTube で聴いた音源はこれ(↓)。アルトゥール・アペルト指揮シュターツカペレ・ベルリンの演奏。歌手の名前は書いてない…?


この動画に簡単な解説が付いている。それによると、この作品は…

アントニオ・サリエリの指導の下で 1801~1802年に作曲され、その後1814年に改訂されて「交響曲第8番」とともに初演された。1826年にピアノ伴奏譜が出版され、1862年の全集でフル・スコアが出版された。

また、三重唱であること、調性や第1主題などに、同じくサリエリの下で作曲されたオラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」作品 85 との類似点があるとのこと。



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