この作品自体は学生歌のような趣の楽しげな歌であるが、同時に作曲が進められていた「第九」の「歓喜の歌」との類似性・関連も指摘されている。
Op.122
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
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🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
ベートーヴェンの中での「歓喜の歌」との関連性を、1795年(25歳)の WoO.118「相愛」からこの Op.112「盟友の歌」(52歳)まで詳細に説明してあるのはこの記事(↓)。
✏️半生の闘いを経て「百万の人びと」の音楽を創る(ハンナ)
ベートーヴェン研究家 小松雄一郎
「盟友の歌」が作曲されたのは 1822-24年、「第九」が作曲されたのは 1817-24年とその時期は重なっている。ちなみに、Op.123「ミサ・ソレムニス」も 1819-23年である。
上の記事によると、「歓喜の歌」の
Freude, schöner Götterfunken,
Tochter aus Elysium
の旋律が、「盟友の歌」の
Soll dieses Lied verbunden
Von uns gesungen sein!
の旋律と似ているということらしい。
「盟友の歌」の歌詞も、ベートーヴェンのお気に入り詩人フリードリヒ・フォン・マッティソンによるもの。参考までに第1節の歌詞と訳を載せておく。
出典:✏️ベートーヴェン、命日。(おたくらしっく)
In allen guten Stundden.
Erhört von Lieb´ und Wein.
Soll dieses Lied verbunden
Von uns gesungen sein!
Uns hält der Gott zusammen.
Der uns hierer gebraht.
Erneuert unsre Flammen.
Er hat sie angefacht.
愛とワインに高ぶるときは
常に幸福な時
この歌がここに歌う者たちを
結びつける!
神が私たちを集め
私たちを求める。
神が火を吹きおこし、
私たちの炎が新たに燃え上がる。
編成は、ソプラノ、アルト、三部合唱、2本ずつのクラリネット、ファゴット、ホルン。
YouTube で聴いたのはこの音源(↓)。London Symphony Orchestra 等による演奏。
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