2020年12月6日日曜日

シドニー国際ピアノコンクール2021 はオンライン開催で有料?

来年 2021年に延期された国際ピアノコンクールの中で、シドニー国際ピアノコンクールだけがなかなか日程が発表されないなぁ…と思っていたら、「7月 2日〜18日」にやることがすでに発表されていた…(^^;)。でも「オンライン」だ!?

この期間中に「29のオンライン・セッション」をやることになっている。どこかの国の五輪開催と比べると、ずいぶんと早い、勇気ある決断とも言える。




公式サイト(↓)には、きちんとした理由が書いてある。

✏️The Sydney International Online Piano Competition 2021

"The uncertainties of the ongoing global pandemic into 2021 and the mandatory safety restrictions on public gatherings, travel and international borders have all made it impossible to proceed with any certainty in planning a live competition in July."

(世界的に蔓延しているコロナ禍が 2021年にどうなるかは不確実であり、公共の集まりや移動・海外渡航などに関する安全のための制限は遵守する必要がある。こういった状況で、来年 7月にリアルでのコンクールを計画できるいかなる確証もない)

実に明快である。世界の「パンデミック」の状態を見ると、反論の余地はない。


で、具体的にどうなるかというと…。

Preliminary: 7/2-9
「2人 × 40分リサイタル」× 16セッション

Semi Finals: 7/10-15
「2人 × 50分リサイタル」× 6セッション

Finals: 7/16–18
「1人 × 80分リサイタル」× 6セッション


室内楽やコンチェルトはなくなって、すべてリサイタル形式となる。事前に録画されたビデオでの審査(審査員もオンラインで…)となるようだ。


ところが、✏️Rules and Regulations のページを見ると、いくつかの「?」が…。

Preliminary と Semi Finals のビデオは、コンペチタ全員 32人が 3月31日までに送ることになっている。そして審査は、Preliminary が 4月の前半に、Semi Finals が 4月の後半に行われる。ビデオは 3か月以内に録画したもの(観客の有無は問わない)。

6人のファイナリストには 4月30日までに連絡があって、そのあと 6月11日までにファイナルのビデオを送ることになる。審査は 6月の後半に行われるが、発表は 7月18日…。

つまり、3月末までに送った 2つのビデオで 4月末にはファイナリスト 6人が決まっていて、6月の初旬までに送ったビデオで 6月末には入賞者が決まっている…(^^;)?

その後、「7月 2日〜18日」の間に "streamed on demand"、オンデマンド配信となる。


何だかよく分からない…(^^;)?

コンペチタなどの関係者は「秘密厳守」と書いてはあるのだが…、結果を漏らすと資格剥奪とも書いてあるのだが、少なくとも審査で落ちたコンペチタの周囲の人たちにはそれとなく分かってしまうだろうな…と思うのだが…。

もう一つの気がかりは、この「オンラインセッション」が有料になるのでは?ということ。公式サイトには "Ticketing Information" が出ていて、"Season Passes (all 29 sessions)" が $315.00 となっている…😵!

前回までは無料でネット配信の動画を見ることができたのに…(^^;)? この辺の状況もよく分からない。まぁ、そのうちはっきりするだろう。


おまけ。オーストラリアはそんなにコロナ禍がひどいのか?と気になって WHOサイトを見てみた。12月5日の感染確認数は 10人。ちなみに日本は 2,442人。なんだ!ぜんぜん少ない、グラフを見ると「第3波」がなく「収束」と言ってもいいかも知れない。

まぁ、国際コンクールとなると世界から集まるので自国の状況だけではないのだろう。

このシドニーの決断を見ると、感染拡大真っ盛りの日本ではとっくの昔に五輪中止を決めていてもおかしくないと思うのだが…(^^;)。







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