2015年1月31日土曜日

シャンドール ピアノ教本6:基本動作④スタッカート

4つ目の動作は「スタッカート」。ピアノ演奏の最大の見ものの一つがオクターヴのパッセージであるが、技術的には通常のスタッカートと同じものである。

スタッカートは、基本的には「投げ」の動作である。腕と手首と手と指を同時に総動員する必要があるが、最小のエネルギーで最大の効果を得るためには、コーディネートと反射神経が重要。持ち上げるときは、リバウンドも利用しながら腕全体同時に行われる。各部位の組み合わせ方(ブレンド割合)により様々なスタッカートが可能となる。

2015年1月30日金曜日

シャンドール ピアノ教本:ピアノ練習方法の革新?

『シャンドール ピアノ教本』、これはピアノの練習方法を大きく改善するきっかけになる本かもしれない。身体の構造、ピアノの構造に基づいた、とても理にかなった練習方法のように思える。

読み終えたばかりで、いま「読書メモ」をまとめている最中であるが、基本となる考え方のポイントを書いておく。



シャンドール ピアノ教本5:基本動作③回転

3つ目の動作は「回転」。回転は、音がジグザグに進行し、交互に上行あるいは下行する際に、常時用いられる。指に力とスピードを加える効果的な方法である。

上腕は、前腕を適切なポジションに持っていくためにわずかに持ち上げる。前腕は、回転を行う指と指の、ちょうど間に来るようにする。能動的に動くのは、この前腕と指だけであり、他の部位に力みがあってはならない。

とくに手首でねじるような動作は厳禁。6〜7度を超える場合は、前腕の運動に水平移動が加わることになる。

2015年1月29日木曜日

シャンドール ピアノ教本4:基本動作②五指運動と音階と分散和音

2つ目の動作は「五指運動と音階と分散和音」。ここで重要なのは、それぞれの指がもっとも自由に「投げ」の動作を行えるポジションに、腕(前腕・上腕)の位置を左右・上下に調整することである。前腕の筋肉と打鍵する指が常に一直線になるように。

またレガートの場合は、フレーズの初めで手首の位置をやや低めにして、終わりに向けて徐々にあげていく。こうすることにより、前の音のダンパーによる消音が柔らかく自然になる。

2015年1月28日水曜日

【ピアニスト】ジャン=エフラム・バウゼ、ラヴェルとドビュッシーが秀逸

「音楽の友 2月号」で初めて名前を知ったジャン=エフラム・バウゼ(バヴゼ)というピアニスト、ラヴェルとドビュッシーがいい。

3月に来日してリサイタルを行う。N響の定期演奏会でベートーヴェンのピアノ協奏曲 第5番《皇帝》も弾くようだ。


2015年1月27日火曜日

シャンドール ピアノ教本3:基本動作①自由落下

第2部では「五つの基本動作」の詳細と練習の方法が明らかにされる。さらに、それぞれの基本動作を、実際の曲にどのように適用するかが、豊富な譜例で示される。

一つ目の動作は「自由落下」である。最小の力で大きな音量を得る方法が示される。これは、重力と筋力の使い方、および指・手・前腕・上腕のコーディネートを理解するための基本にもなっている。また、本来あるべき「脱力」のあり方が示される。

2015年1月26日月曜日

エマールさん、コンサート・ランキングで4位 ♪

「音楽の友 2月号」の特集「コンサート・ベストテン2014」がなかなか興味深かった。昨年、国内で行われたコンサートを対象に、音楽評論家や記者43人の採点でランキング付けを行ったものだ。

ピエール=ロラン・エマールさんなどを含めて、5人ほどのピアニストがランク・インしている。全員が知っているピアニストであることも、個人的には嬉しい。




シャンドール ピアノ教本2:筋肉を鍛えるな、コーディネートせよ

演奏技術とはピアノの特性に合わせて諸動作をコーディネートすること。筋肉を鍛える必要はなく、その組み合わせ方が重要である。

大事なのは「正しいポジション」を探すこと。なかでも、打鍵する指と上腕を一直線にすること。また、重力と筋力のエネルギーを指先に伝える感覚を意識すること。

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『シャンドール ピアノ教本―身体・音・表現』 読書メモ
 ジョルジ シャンドール 著、岡田 暁生 監訳(春秋社、2005/2/1)
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 第1部 ピアノ技術における基本要素 

2015年1月25日日曜日

シャンドール ピアノ教本1:トータルな音楽書

超一流のピアニストによる「ピアノを弾く動作」に関する具体的な知見を網羅した本である。また、長く途絶えていた「トータルな音楽書」として、表現・理論・美学などに関する深い造詣も示されている。近代ピアノ奏法については第2部の「5つの基本動作」は必見。

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『シャンドール ピアノ教本―身体・音・表現』 読書メモ
 ジョルジ シャンドール 著、岡田 暁生 監訳(春秋社、2005/2/1)
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「訳者あとがき」から

2015年1月24日土曜日

ラ・フォル・ジュルネ 2015 テーマは PASSIONS

今年もラ・フォル・ジュルネが始動(公式サイトがオープン)した。2015年のテーマは「PASSIONS(パシオン)」。東京国際フォーラムで、5月2日~5月4日に開催される。

2015年1月23日金曜日

間違いだらけのピアノ練習法?

《My Piano Life 2015年の目標》に書いたように、今年は「上達」を明確に目指してみようと思っている。

上達のヒントでも探すつもりで、久しぶりに「教本」と名のつく本を読んでいる。『シャンドール ピアノ教本: 身体・音・表現』(ジョルジ・シャンドール 著、岡田 暁生 監訳、春秋社、2005/2/1)という本だ。

ところが、ざっと目と通してみた限りでは、かなりショッキングなことが書いてある。これまで、自分自身がやってきたことがかなり否定されている!のだ。



2015年1月22日木曜日

キット・アームストロングを聴いてみる

《キット・アームストロングのリサイタル予約 ♪》に書いたように、キット・アームストロングのリサイタルに行くことにした。事前にもう少し調べてみようと思ったのだが、まだ、それほど知られていないのか、YouTubeなどでもあまり演奏や作品を見つけることができなかった。

それでも、vimeoなども含めていくつかの音源が見つかったので聴いてみた。参考までにご紹介しておく。




2015年1月21日水曜日

本「シャンドール ピアノ教本」

『シャンドール ピアノ教本―身体・音・表現』
ジョルジ シャンドール 著、岡田 暁生 監訳(春秋社、2005/2/1)

「指を鍛え、独立させる」従来の練習法は本当に有効か? 指先から身体全体の動きを効率的にコーディネートする「5つの基本動作」を軸に、現代ピアノの基礎技術から演奏美学までを網羅した画期的教本。



2015年1月20日火曜日

キット・アームストロングのリサイタル予約 ♪

自分で作った2015年来日ピアニスト公演カレンダーを何気なく見ていて、3月5日に浜離宮朝日ホールでキット・アームストロングのリサイタルがあるのに気がついた。

キット・アームストロングの名前は、去年の6月にティル・フェルナーを調べているときに初めて知った。フェルナーの紹介文に「キット・アームストロングの作品の初演などに取り組む」とあって、まずは作曲家として注目してみようかと思ったのだ。


2015年1月19日月曜日

近況:練習内容の軌道修正:セヴラックをメインに

セヴラック「ポンパドゥール夫人へのスタンス」の譜読みを開始してからすでに2週間近くになる。なかなか進まない。

数日前にも、その言い訳?を書いた(→《セヴラック:譜読み本格的に開始:苦戦中?》)が、あまりに進まないので、練習内容を変更することにした。


ポンパドゥール夫人肖像(フランソワ・ブーシェ、1756年)

2015年1月18日日曜日

「いい音楽・演奏とは?」を考えてみる…

2年ほど前に、リタイアをきっかけにしてピアノを練習するようになった。

同時に、学生時代以来遠ざかっていたクラシック音楽を聴き始めた。学生時代(どちらかというと管弦楽曲が多かった)とちがって、今回はピアノ曲、それも独奏曲を中心に聴いている。

いろんな曲(作曲家・演奏家)を聴きながら、「いい音楽・演奏とは何だろう」ということを考えるようになった。

考えるといっても、論理的なアプローチができるわけでもない。なので、「いいなぁ」と感じる演奏を聴いたときに、その理由をぼんやり考えたり、読んだ本のなかにヒントを見つけたときにメモをとったりするくらいであるが。

読書メモ「之を楽しむ者に如かず」6

出典:「之を楽しむ者に如かず」(吉田秀和、新潮社、2009)
(数字は引用部分のページ番号、赤字は私のマーク、→のあとは私のコメント)
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402
…ケンプのショパンの見事さをご存知かしら? 彼にはショパンのソナタ二番と三番、それに即興曲、バラード、スケルツォが一曲ずつ入ったCDがある。これは、いわゆるショパンひきのショパンとは一線を画したようでいて、興味深い、いや、本当に立派なショパンである。

2015年1月17日土曜日

読書メモ:作曲家・曲・演奏家編2

「之を楽しむ者に如かず」(吉田秀和、新潮社、2009)
から、気になった作曲家・曲・演奏家をリストアップする。その2。
その1は→《読書メモ:作曲家・曲・演奏家編1》
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指揮者:アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt)

ピアニスト:ウゴルスキ
 シューベルト:《さすらい人幻想曲》
 シューマン:《ダヴィッド同盟舞曲》
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ Op.111
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2・3・5・9番

2015年1月16日金曜日

吉田秀和さんお薦め ♪ ピアノ関係の本

吉田秀和さんの音楽評論集『之を楽しむ者に如かず』をやっと読み終わった。

音楽評論というのはあまり読まないのだけれど、この本はけっこう楽しめた。吉田秀和さんのクラシック音楽に対する深い造詣と経験、そしてお歳の割には(失礼!)とても豊かな感受性を感じた。軽妙な語り口と、ときに言いたいことをズバッと言う小気味よさは、読み物としても面白かった。



読書メモ「之を楽しむ者に如かず」5

出典:「之を楽しむ者に如かず」(吉田秀和、新潮社、2009)
(数字は引用部分のページ番号、赤字は私のマーク、→のあとは私のコメント)
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322
内田光子がピエール・ブーレーズ指揮のクリーヴランド管弦楽団と組んで入れたシェーンベルクの《ピアノ協奏曲》作品42。これは、最近のシェーンベルクのCDの中でも最も注目すべきものだった。…ここでは、シェーンベルクがまず幾つもの音から構築された一つの集団(…「楽段」…)を設定した上で、それを幾度となく重ねながら、音楽を展開してゆく手法をとっているように聞こえてくる。…ベートーヴェンの曲でもきいた時みたいなわかりやすく、がっちりした音楽的立ち上がりと前進の姿に接しているような気がする。

2015年1月15日木曜日

ピアノ・ブラインド・タッチ練習法

去年の年末に、ミスタッチを減らすためには、鍵盤を見ないで弾く「ブラインド・タッチ奏法(?)」の練習が必要なのでは、という記事を書いた。→《【ピアノ練習】ミスタッチを減らすための方法》

その練習方法をいろいろ考えて、今行っている簡単な練習方法をご紹介する。10日ほどやってみて、割と効果がありそうな気がしている。

読書メモ「之を楽しむ者に如かず」4

出典:「之を楽しむ者に如かず」(吉田秀和、新潮社、2009)
(数字は引用部分のページ番号、赤字は私のマーク、→のあとは私のコメント)
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291
最近、トルコ出身のファジル・サイというピアニストのCDをきいた。最初にきいたのはモーツァルト(ソナタK333, 330, 331, キラキラ星変奏曲K265 の四曲)だが、その演奏の若々しさといったらなかった。音がきれいというだけでなく、テンポの思い切った速さ、ピアノできかせる歌の微妙な表現性といった点で、まず、きき手をびっくりさせ、それから魅惑する。この人は若々しさと、心憎いばかりの計算の確かさ、細かさの両面を併せ持っている点で、並々ならぬ器であるといっていいだろう。

2015年1月14日水曜日

読書メモ「之を楽しむ者に如かず」3

出典:「之を楽しむ者に如かず」(吉田秀和、新潮社、2009)
(数字は引用部分のページ番号、赤字は私のマーク、→のあとは私のコメント)
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249
すばらしい音楽書が二冊出た。一つは『グレン・グールド 演奏術』(ケヴィン・バザーナ著)、もうひとつは『リヒテル』(ブリューノ・モンサンジョン著)である。

セヴラック:譜読み本格的に開始:苦戦中?

セヴラック「ポンパドゥール夫人へのスタンス」、本格的に譜読みを開始した。といっても、振り返ってみると、すでに1週間が経っている。そういう意味ではちょっと苦戦中?かもしれない。

2015年1月13日火曜日

シューベルトのピアノ・ソナタ

1月10日の記事、《村上春樹が語るシューベルトのピアノ・ソナタ》の続き。村上春樹さんお薦めのアンスネスのピアノ・ソナタ第17番を聴いて、わりとよかったので、もう少しシューベルトのソナタを聴いてみることにした。

2015年1月11日日曜日

シベリウス「エチュード」で4・5指の鍛錬!

シベリウスの「エチュード」を練習し始めてから10日ほどになるが、思わぬ効果が出ているようだ。もともとは、スピード(指の回転)とスタカート(歯切れの良いタッチ)の練習のためにと思って選曲した曲である。

ところが、この曲は「右手の4・5指」の鍛錬にもなるようなのだ。


2015年1月10日土曜日

村上春樹が語るシューベルトのピアノ・ソナタ

『小澤征爾さんと、音楽について話をする』という素晴らしい本に出会って以来(→《小澤征爾×村上春樹の対談が素晴らしい!》)、村上春樹さんの本(とくに音楽を語った本)を読みたいと思っていた。

そして、手にしたのが『意味がなければスイングはない』という本。クラシック音楽の話はそんなに多くはないが、シューベルトのピアノ・ソナタの話が出ていたので読んでみた。

 


2015年1月8日木曜日

ショパンのチェロ・ソナタ!素晴らしい ♪

いま読んでいる、吉田秀和さんの音楽評論集『之を楽しむ者に如かず』には、当然ながら多くの曲や演奏家が登場する。知っている(名前だけ…)曲が多いのだが、たまに面白い発見がある。

今日ご紹介するのは、ショパンのチェロ・ソナタ。ピアノじゃなくチェロ! これが、聴いてみると素晴らしい曲なのだ。しかも、アルゲリッチがピアノを弾いていたりする。そのピアノの音がまたきれいなのだ。(下記のYouTube音源は残念ながら冒頭の7分だけ)

♪ F. F. Chopin Sonata for Cello&Piano Opus 65 (g) Exceprts By Mischa Maisky&Martha Argerich

読書メモ:作曲家・曲・演奏家編1

いま読んでいる
 「之を楽しむ者に如かず」(吉田秀和、新潮社、2009)
から、
気になった作曲家・曲・演奏家をリストアップする。いい音楽探し(音楽鑑賞)のために。吉田秀和さんお薦めの演奏でもある。
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・シューベルト《即興曲》《楽興の時》:グルダ
・モーツァルト「ピアノソナタ K545」:グルダ
 (第2楽章の装飾音の付加)
・モーツァルト「ピアノソナタ K330」:グールド、プレトニョフ

2015年1月7日水曜日

フランス語の音楽用語+ピアノのペダル記号

セヴラック「ポンパドゥール夫人へのスタンス」の譜読みを開始したが、困ったことに直面した。見慣れているイタリア語の音楽用語に加えて、かなりの数のフランス語が混じっているのだ。フランス語はさっぱり分からない。

しかたがないので、一つずつ調べることにした。ついでに、なじみのないイタリア語用語と、ペダルに関する用語も調べてみた。以下はその成果である。



2015年1月6日火曜日

読書メモ「之を楽しむ者に如かず」2

出典:「之を楽しむ者に如かず」(吉田秀和、新潮社、2009)
(数字は引用部分のページ番号、赤字は私のマーク、→のあとは私のコメント)
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118
最近のヨーロッパのオーケストラ、それから指揮者たちが、あちこちで変なことをやったり、きいていてがっかりするようなことをやったりしていることの多いのを思い出した。昔のような「完璧な」とか「重厚な」とか、そういったきいていて頭が下がるような、あるいは手に汗を握るような感銘を与えるものが、だんだん少なくなってきている一方で、かつて味わったことのない、なんともいえぬ面白味のある演奏にぶつかることがある。
…一方で、むやみやたらと上手な演奏に出会うことも少なくない。

練習曲追加:セヴラック:ポンパドゥール夫人へのスタンス

少し早いのだが、2曲目に予定していたセヴラックの曲「ポンパドゥール夫人へのスタンス」の譜読みを開始した。思ったより難しそう。苦戦の予感…。




2015年1月5日月曜日

読書メモ「之を楽しむ者に如かず」1

出典:「之を楽しむ者に如かず」(吉田秀和、新潮社、2009)
(数字は引用部分のページ番号、赤字は私のマーク、→のあとは私のコメント)
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17
演奏はいずれとり上げた曲の楽譜を基に音におきかえられてゆくには違いないが、その読み方はさまざまだ。それに何事によらず、書かれたものは、書かれていないものを読む力との相関で、意味をもってくる。

2015年1月3日土曜日

本「之を楽しむ者に如かず」(吉田秀和)

今年最初の読書メモは、吉田秀和さんの 「之を楽しむ者に如かず」(新潮社、2009)である。これを選んだ経緯は次の記事に簡単に書いた。

《読書始め、懐かしの吉田秀和さん》


   

読書始め、懐かしの吉田秀和さん

今年の目標には、「ピアノの上達」という項目を入れた代わりに、「知る・考える」という項目を入れなかった。もともと考えることは好きな方なので、目標として入れなくても大丈夫だろうと思ったからである。

とはいえ、少しは何らかの刺激を頭に入力する必要はあると思っている。なので、今年も、本を読んだり、ピアノや音楽の情報に触れることは意識して続けていきたい。

ピアノ練習履歴2015

 ピアノ練習履歴 2015

年別練習履歴 (過去の《練習曲一覧》
2013 2014 2015 2016
2017 2018 2019 2020
2021 2022 2023 2024


2015年1月2日金曜日

シベリウス練習開始!生誕150年の年に ♪

元旦の昨日から、さっそく今年の1曲目、シベリウスの「エチュード」(「13の小品」から Op.76-2)の練習を正式に開始した。

実は、昨年から少しずつ譜読みを始めていて、あと少しで暗譜できそうなところまで来ている。ので、今日からは「正式に開始」というわけだ…。

クラシック音楽は古典芸能??

年末に録画しておいたNHKの「クラシック・ハイライト 2014」を元旦の午後に観た。

そこで感じたことは、いわゆる「クラシック音楽」というものが、どうも歌舞伎や能のような「古典芸能」になってしまったのではないか、ということだ。

指揮者やオーケストラは変わっても、そこで演奏される「演目」(曲目)はかなり限られたものになっている。新しく作られた曲が演奏されることは極めて少ない。

昔からある演目を、新しい当代の役者が演じるという「芸能」のパターンである。そして、その観客も彼らの楽しみ方も歌舞伎なんかと共通したものがあるのではないか。

2015年1月1日木曜日

謹賀新年 ♪ 今年もよろしく!

明けましておめでとうございます ♪

昨年中はたくさんの方に「ぴあのピアノ」を読んで頂き、感謝しております。

今年もよろしくお願いします。
ピアノもブログも頑張ります!

賀正 ♪ 今年はもう少し頑張ろう!

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

昨年はこの「ぴあの研究ノート」は、はっきり言って低迷状態であった。1〜3月の3カ月こそ少し頑張って、読書メモを書いたり、「大人のピアノ練習法」を書いてみたものの、あとは力尽きてしまった。