来年のテーマの一つに「止まらないで弾く」ことを入れようと思っている。
今年もいちおう目標に入れていたのだが、実質的にはほとんど進歩がなかった…。来年こそは、途中でミスしたり止まったりする原因を具体的に洗い出して、その原因をなくす練習をしたいと考えている。
途中で止まる原因はいろいろあると思うが、その中のかなりの部分を占めるものに「ミスタッチ」がある。これを減らすことができれば、止まる確率も格段に減るはずである。
で、パソコンを使いながら何気なく思ったのが、文字入力の「タッチ・タイピング」である。長年パソコンを使ってきたおかげで、文字入力するときはキーをほとんど見ない。これと同じことがピアノでもできるようになればいいはずだ。
さっそく、その練習方法のヒントをネットで探してみた…。あるんですね〜、いやビックリ! まさに文字通りのことを書いた本(入門書)が出ているのだ。
(松井 瞳 著、ドレミ楽譜出版社、2010)
その目次(一部)を見てみると、けっこう盛りだくさんである。
↓
指先の触覚を鋭くする
鍵盤の位置を手で把握する
指をひろげる
はなれた黒鍵の位置をつかむ
指を縮める
指をまたぐ
指を入れかえる
手首の平行移動
5度 /6度 /オクターブ
重音どうしの間隔
アルペジオ
和音
異なる和音への移動
アルベルティバス
…
「大人の効率的なピアノ練習方法」を目指す私としては、こんなにたくさんはやりたくない。そこで、「鍵盤の位置を手で把握する」あたりは参考にさせていただきながら、自分自身のやり方を考えてみた。
実は、最近気がついて、少し気になっていることがある。私自身のミスタッチの原因についてである。自分自身がミスする箇所を観察してみると、いくつかのパターンがあるようなのだ。それが次の4つである。
①難しい指使い1(シーケンス)
②難しい指使い2(和音)
③両手が離れていてどちらかが見れない場合
④易しい指使い(複数の指使いで弾ける)
①は、単旋律でも難しい指使い。動きにくい4や5の指がからんでいることが多いが、途中で出てくる重音やどれかの指を離さずに弾く場合もミスしやすい。それと、大きく飛ぶ場合、逆に指を縮める形。
②は、届かないとか、指の組み合わせで不自然な(慣れていない)形を強いられる場合である。
③は、ベートーヴェンの悲愴ソナタで、両手がどんどん離れて行く箇所があって、苦労したパターンである。どちらかを「見ないで弾く」ことができれば、もっと楽に弾けたのではないかと思う。
④は、イージー・ミスとも言えるが、何種類かの指使いで弾けるところで、油断すると毎回ちがう指で弾いていたりする(指使いが確定していない)ために起こるミスである。
これ以外に気づいたことは、旋律にしても和音にしても、得意な(自然に弾ける)形とそうでない「不自然な」形があることだ。
例えば「ドミソ」の和音も「135」より「124」のほうがしっくり来るとか、メロディーの最初の音が高音にあるとき5よりも4の指のほうが自然に感じてしまうとか…。
で、いろいろ考えた挙句、とりあえず今試している練習方法は、
「3度、4度、5度等を鍵盤を見ないで色々の指の組み合わせで弾く」
ことである。これで「指にキーの位置を覚えさせる」ということが、ある程度できるのではないかと期待している。とくに苦手な4や5の指を中心に始めているところだ。
もう少しやってみて、練習パターンを整理してみたいと考えている。目指せ「ピアノのタッチ・タイピング(タッチ・プレイイング?)」!(詳しくは来年…!?)
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