「7分で読める…」シリーズ(注)第6弾は、ピアニストがピアノ、ピアノ奏法、ピアノ音楽などについて掘り下げ語った2冊。技法や奏法を直接説明する教本のようなものではないが、ピアノという楽器に対する理解、ピアノの弾き方から練習の仕方、音楽のとらえ方まで、参考になることがたくさん入っている。
この2冊に共通していることの一つに「心 − 身体 − 音楽」のつながりがあると思う。
1冊目は、卓越したコンサート・ピアニストでありながら、西洋音楽史に詳しい理論家・批評家として著名なチャールズ・ローゼンの
『ピアノ・ノート』
。
読書メモを読み返してみると、改めていいことがたくさん書いてあることに驚く。とくに、第7章の「演奏スタイルと音楽様式」にある「
バッハの音楽… …なかでも『平均律』や『フーガの技法』は徹底して私的な作品で、自分一人で弾くため、瞑想のために書かれたものだった」という言葉はちょっと考えさせられた。
もう1冊は、シーモアさん(セイモア・バーンスタイン)の
『心で弾くピアノ―音楽による自己発見』
という本。
この本では、人間性と音楽性、あるいは実生活とピアノの練習・演奏ということの関連性について考えさせられた。また、この本を読み終わった後には、魅力的なピアノ演奏がどうやってできていくのか、少しは分かった気がしたものだ。