《キット・アームストロングのリサイタル予約 ♪》に書いたように、キット・アームストロングのリサイタルに行くことにした。事前にもう少し調べてみようと思ったのだが、まだ、それほど知られていないのか、YouTubeなどでもあまり演奏や作品を見つけることができなかった。
それでも、vimeoなども含めていくつかの音源が見つかったので聴いてみた。参考までにご紹介しておく。
お薦めのピアノ独奏
一番気に入ったのが次の動画である。これは、下のCDのプロモーション(2013年9月)のようで、バッハのコラール前奏曲集からの1曲 BWV655 である。(3月のリサイタルでも演目に入っている)
これが実に素晴らしい!のだ。若々しく溌剌としているのだが、音楽が直接こちらに流れ込んでくるような心地よさがある。しっかりしたテクニックに支えられているのだろうが、技術より前に豊かな音楽が聴こえてくる。
J.S. Bach:Chorale Prelude
"Herr Jesu Christ, dich zu uns wend’", BWV 655
次のリストもいい感じ。やや線が細い感じもするが「噴水」の清らかな水のイメージはよく出ている。
♪ Kit Armstrong Liszt(Vimeo)
リスト:エステ荘の噴水(『巡礼の年 第3年』から)
バッハが得意(好き)なようで、次のイタリアン・コンチェルトも軽快でみずみずしさあふれる好演である。力強いというのではないが耳を惹きつける魅力がある。2008年、16歳のときのマイアミ国際ピアノ・フェスティバルでの演奏。
キット・アームストロングのいろいろ
その他、子供のころの映像も含めていくつか面白いものもあったので、あげておく。
♪ KIT ARMSTRONG plays LISZT
リストが使った楽器(ベヒシュタイン)でリストを弾いている。
※追記@2022/10/03:リンク切れ
自作の曲「バッハの名による幻想曲」についてのインタビューに答えて語っているようなのだが、残念ながらドイツ語…。この曲も今度のリサイタルの演目に入っているので期待。
13歳のときの自作自演。
♪ Deux années avec Alfred Brendel et Kit Armstrong (1/4)~
ブレンデルのレッスン(2008年)。興味深いのだが、残念ながらフランス語の番組らしい。
※追記@2022/10/03:リンク切れ
連弾、室内楽など
ピアノ独奏以外にも、合奏など幅広い興味を持っているようだ。
2014年。Margarita Höhenrieder というピアニストとの連弾でモーツァルトの4手のピアノ・ソナタ。初めて聴いた。
シューベルトのピアノ三重奏曲。ホーエネムのシューベルティアーデ(2014)での演奏。ヴァイオリン:Andrej Bielow、チェロ:Adrian Brendel(Alfred Brendel の息子)
バッハのヴァイオリン・ソナタの伴奏を弾いている。
…とりあえず、こんな感じだが、3月のリサイタルがより楽しみになってきた。
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