2015年1月24日土曜日

ラ・フォル・ジュルネ 2015 テーマは PASSIONS

今年もラ・フォル・ジュルネが始動(公式サイトがオープン)した。2015年のテーマは「PASSIONS(パシオン)」。東京国際フォーラムで、5月2日~5月4日に開催される。


テーマの設定方法は、これまでの作曲家とか時代などから、「人間の文化を貫く普遍的なエレメント」(たとえば《自然》や《ダンス》など)に変わる。その最初のテーマが"PASSIONS"。

"PASSIONS"は「情熱」かと思ったら、「魂の奥底から溢れ出る強い感情のこと」だそうだ。「ルネッサンス期から現代まで、音楽の長い歴史の中で、作曲家たちは、人間の生の営みや魂、感情といった言葉では言い表せぬものをどのように音楽化してきたのか」という、考えようによってはほとんどの音楽が含まれるようなテーマになっている。

ただし、「3つの切り口」というのが設定してあるので、おそらくこれに沿った選曲になるのだろう。


一つ目は〈祈りのパシオン〉。ヨーロッパでは、"passion"はキリストが十字架に架けられる“受難”を意味している。例としてあげられている曲は、バッハの「マタイ受難曲」や「ヨハネ受難曲」、ヴィヴァルディの「スターバトマーテル(悲しみの聖母)」など、バロックが中心になりそうだ。

二つ目は〈恋のパシオン〉。テーマとしては分かりやすい。「ショパンやシューマン、ブラームスなど19世紀に活躍したロマン派の作曲家たちの作品」が中心となるようだ。曲目を推測するヒントは、「ロミオとジュリエット」や「ペリアスとメリザンド」などのラブ・ストーリー、「オペラの偉大なアリア」といった言葉。

三つ目は〈いのちのパシオン〉。これが一番わかりにくい、というか範囲が広すぎる。ルネ・マルタンの説明では「生命の躍動がそのまま乗り移ったかのような曲」となっている。ここは、プログラムが発表されるまでに、あれこれと想像してみる楽しみもあるかもしれない。


公演プログラム(有料分)は2月12日に発表される予定。来週からは、フランスのナントでの"La Folle Journée"も始まるので、そのレポートなどでも出演者や曲目が見えてくるだろう。

今年もピアノ曲を中心に楽しみたいと思っている。ピアノのマスター・クラスも楽しみだが、発表は有料プログラムよりあと(去年は4月中旬)になる、と思われる。同時に発表してくれると、予定が立てやすいのだが…。(→事務局さん、何とかなりませんか?)



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