ジョルジ シャンドール 著、岡田 暁生 監訳(春秋社、2005/2/1)
「指を鍛え、独立させる」従来の練習法は本当に有効か? 指先から身体全体の動きを効率的にコーディネートする「5つの基本動作」を軸に、現代ピアノの基礎技術から演奏美学までを網羅した画期的教本。
【著者略歴】(「BOOK著者紹介情報」より)
ジョルジ・シャンドール(Gyorgy Sandor)
1912年ブダペスト生。リスト音楽院卒業。ピアノをベラ・バルトークに、作曲をゾルタン・コダーイに学ぶ。早くからヴィルトゥオーソとして知られ、師バルトークの主要作品の初演を数多く行ったことで知られる。特に1945年1月のバルトーク『舞踏組曲』世界初演が有名。また1946年には『ピアノ協奏曲第3番』をユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とともに初演している。
1946年、アイザック・スターンとの共演でコロムビアからレコード・デビューを果たす。1965年、バルトークのピアノ作品全集のレコーディングでフランスのディスク大賞を獲得。バルトークのほか、プロコフィエフ、コダーイの録音も多い。
レパートリーは他にバッハ、ベートーヴェン、ショパン、ブラームス、リスト、デ・ファリャ、ドビュッシー。1995年(83歳)、CBSソニーで、バルトーク自身の編曲による『ピアノ協奏曲』独奏版と舞踏組曲、小組曲をレコーディング、同時にバルトークのピアノ独奏曲全集をリリースする。長くジュリアード音楽院で教鞭をとり、現在も国内外で演奏活動を行うかたわら、各地のピアノ・コンクールの審査員を務める。
岡田 暁生
1960年生。大阪大学文学部博士課程単位取得退学。ミュンヘン大学およびフライブルク大学で音楽学を学ぶ(DAAD)。大阪大学文学部助手、神戸大学発達科学部助教授を経て、京都大学人文科学研究所助教授。文学博士。著書に『オペラの運命』(サントリー学芸賞受賞)など。