2015年1月28日水曜日

【ピアニスト】ジャン=エフラム・バウゼ、ラヴェルとドビュッシーが秀逸

「音楽の友 2月号」で初めて名前を知ったジャン=エフラム・バウゼ(バヴゼ)というピアニスト、ラヴェルとドビュッシーがいい。

3月に来日してリサイタルを行う。N響の定期演奏会でベートーヴェンのピアノ協奏曲 第5番《皇帝》も弾くようだ。



リサイタルのプログラムは下記。

ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第27番 ホ短調 Op.90
 ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op. 101

ドビュッシー:
 映像第1集
 舞踊詩「遊戯」(バヴゼ編)

ラヴェル:
 鏡より「海原の小舟」、「道化師の朝の歌」


どんなピアニストか、少し調べてみた。Wikipedia(日本)では見つからなかったので、いくつかのサイトのプロフィールから、抜き書き・編集してみた。


ジャン=エフラム・バウゼ(Jean-Efflam Bavouzet、「バヴゼ」とも表記される)は、1962年、フランスのラニョン生まれ。パリ音楽院でピエール・サンカンに師事。1986年、ケルンのベートーヴェン国際ピアノ・コンクールで優勝。1995年にサー・ゲオルグ・ショルティに紹介されたのをきっかけにパリ管弦楽団にデビューを果たした。ショルティが最後に発掘した逸材との呼び声も高い。

彼の音楽に対する情熱と芸術的探究心は、彼の幅広いレパートリーから伺うことができる。ハイドン、ベートーヴェン、バルトーク、プロコフィエフをはじめ、ピエール・ブーレーズ、ブルーノ・マントヴァーニ、ヨルグ・ヴィトマン、モーリス・オハナら現代作曲家の作品にも意欲的に取り組んでいる。

英国シャンドス・レーベルの専属レコーディング・アーティストであるバヴゼは、ドビュッシーのソロ・ピアノ作品全集録音のプロジェクトを行い、ル・モンド・ドゥ・ラ・ムジーク誌のショック賞、ディアパゾン・ドール賞、BBCミュージック・マガジン最高賞、グラモフォン賞などいくつもの賞を受賞している。

他にも、バルトークのピアノ協奏曲集、プロコフィエフのピアノ協奏曲全集などがあり、いずれも高い評価を受けている。現在はベートーヴェンとハイドンのソナタ全曲録音が進行中である。

デトモルト音楽大学の教授を務めている。またノルウェーのロフォーテン・ピアノ・フェスティバルの芸術監督でもある。

また、公式サイトのコンサート・スケジュールを見ると、かなり精力的に演奏活動を行っているようだ。


ジャン=エフラム・バウゼの音源

YouTube で聴いた音源の中から、お薦めのものをいくつか紹介する。ラヴェルのピアノ協奏曲は2つとも非常によかった。メリハリがあって力強い。


♪ Jean-Efflam Bavouzet - Ravel Piano Concerto for the Left Hand
※追記@2022/10/03:リンク切れ

ラヴェルの独奏曲、《鏡》と《夜のガスパール》も聴いてみた。いつもはヴラド・ペルルミュテール盤を愛聴しているのだが、バウゼの演奏も悪くない。《鏡》では煌めき感はやや控えめだが、その分柔らかに光る水の感じがいい。《夜のガスパール》の方はどちらかというと「優雅で健全?」な印象。




リサイタルにドビュッシーがあったので、いくつか聴いてみた。「ベルガマスク」と「水の反映」。もう少し音色の変化があってもいいかな?とも思ったが、音楽としてはこれもありだと思える演奏だ。ややダイナミックな、よく歌うドビュッシーという感じ。


♪ Jean-Efflam Bavouzet(映像から「水の反映」)
※追記@2022/10/03:リンク切れ


ベートーヴェンは探してみたが、YouTubeでは見つからなかった。現在、ピアノ・ソナタの全曲録音が進行中らしいので、期待したい。


なお、《エマールさん、コンサート・ランキングで4位 ♪》の記事に書いた、名前を知らなかったピアニストの残り二人、ショパンのCDを出したフィリップ・ビアンコーニ、チャイコフスキーの協奏曲の評判が良かったヴィルサラーゼも少し聴いてみた。

残念ながら、こちらはあまり好みではなかった。(YouTubeの音源で聴く限りではあるが…)



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