昨日に続いて「私のピアノの趣味活動」の10大ニュース。
5位から1位である。
5. 「脱力」奏法の進化?
ピアノを弾いているときの「脱力」は、重力奏法とあわせて永遠の課題である。今年も、ずっと意識しながら練習をしてきた。
今年は、自分の中では少し「進化」したかな?と思っている。曲の中の「難所」(なかなか弾けないところ)を、少しでも楽に弾けるように悪戦苦闘する中で、キーワードになったのが「脱力」であった。
とくに「打鍵していないときの脱力」ができてないこと、その「力み」がじゃまをしていることに気がついたのだ。
例えば、和音を弾く前の準備段階から指に力が入っていたり、和音を弾き終わったあともそのまま固まっていたりしていた。それから、ポジションを移動する間も同じようなことが起こっていた。
これに気づいてから、いくつかの難所をクリアすることができた。テクニック面では、今年の最大の成果かもしれない。
4. 新しい作曲家との出会い
今年も何人かの作曲家との出会いがあった。なかでも、ロシアのカプースチンという作曲家を知ったのは嬉しい収穫であった。
現代の作曲家でなかなか「お気に入り」が見つからない中で、久しぶりに大物を見つけたのではないかと思う。ジャズとクラシックの融合した、現代感覚に溢れる新しいピアノ音楽、これが実に面白い。残念ながら、難しすぎて自分で弾くことはできそうもないが…。
カプースチンを初めて聴いたのは「ぴあの好きの集い」というコンサートである。2回ほど聴きに行ったが、その都度新しい発見があって面白い。来年は何を聴かせてくれるのか、楽しみである。
自分が弾けそうな曲の作曲家としては、フィンランドのオスカル・メリカントとの出会いがあった。グリーグとかシベリウスとか北欧系の作曲家の曲を探していた時期だったので、ラッキーであった。
3. ティル・フェルナーとの出会い
新しいピアニストを知りたいと思って読んだ『現代のピアニスト30』という新書がきっかけであった。
この本に出てくる、私の知らない12人を片っぱしから聴いて、自分なりのお気に入りランキングをつけた。その時の一番がティル・フェルナーであった。
そしてある時、まったくの偶然でティル・フェルナーのミニ・コンサート+マスター・クラスがあることを知り、すぐに申し込んだ。それが、また良かったのだ。小さなホールで間近に聴くベーゼンドルファーの音色も、フェルナーのハイドンも大満足であった。
【おまけ】
クラシックではないが"The Piano Guys"も今年初めて聴いて、お気に入りになっている。今でもときどき聴いている。
2.「 悲愴」ソナタ、いちおう完結!
ベートーヴェンのソナタの中ではお気に入り曲の一つである第8番「悲愴」ソナタ。去年、第2・第3楽章を練習して、今年、第1楽章に取り組んだ。まだまだ満足のいく出来ではなかったが、しかも2年がかりではあるが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを1曲弾いたこと自体、とても嬉しいことであった。
主だった「近況」ブロク記事を見返してみると、苦戦続きであることが分かる。最後は「努力賞」…。
1. ドビュッシーが弾けた!
私の中での1位は、なんといってもドビュッシーが弾けるようになったことである。ドビュッシーの中では、比較的簡単な「アラベスク 第1番」と「ベルガマスク組曲:プレリュード」であるが、とても弾けそうにないと思っていたフランス物が弾けたのは大きな自信になった。
ドビュッシーの音の響きは、私にとってとても新鮮であったので、練習すること自体が楽しかった。それぞれのフレーズが弾けるようになる度に、嬉しくてさらにやる気が出る、という好循環があった。こういう曲に、来年も出会いたいものだ。
嬉しさのあまりに「まとめ記事」を書いてしまった。
来年も、ドビュッシーかラヴェルあたりをやりたいと思っている。次に弾けそうな曲が限られてしまうのが問題ではあるが…。「月の光」とか「亡き王女のためのパヴァーヌ」とか…。
…ということで、やっと10個の「ニュース」を揃えることができた。こうやってみると、我ながらけっこう頑張ったと思う。自分で感じている以上に収穫も多かった年だと思えてきた。めでたしめでたし…(^^)。
【関連記事】
《ぴあのピアノ2014年10大ニュース?その1》
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