今年の振り返りその3、今日はピアノや音楽を「知る・楽しむ」活動についてである。(参考→《今年の抱負・目標》)
目標 3. ピアノ音楽を知る・楽しむ
①YouTubeなどでの音楽鑑賞
②現代の音楽を知る(とくに日本・ピアノ)
③ピアノ・音楽に関する本を読む
①YouTubeなどでの音楽鑑賞
練習する曲を探したり、現代ピアノ曲を探して聴いたりするのに、YouTube には随分とお世話になった。今年は「ピアノ曲以外にも広げる」ことを目標にしていたので、その点ではあまり進歩はなかった。
ただ、練習する曲探しの中で、ピアノ曲を弦楽合奏などに編曲したものを発見して、それがなかなかいい感じであった。来年は、こういう方向での楽しみ方もあるかもしれない。
→《グリーグ:指が回らないと弾けない曲》(ホルベルク組曲)
②現代の音楽を知る
現代の音楽、とくにピアノ音楽に興味がある。いわゆる「現代音楽」というよりも、「今」の時代に、どういう音楽が生まれているのか、それをリアルタイムに知りたいと思っている。
ただ、なかなかまとまった本や資料がないし、評価が定まっていないので、何(作曲家・曲)を聴いていいのかがよく分からない。それを探すのは、楽しいのだが大変だ。
今年は、ときおりYouTube で探して「いいなぁ(いいかも?)」と思ったものをメモしてみた。日本人の作品が20数曲、外国人作曲家の曲が9曲ほど、その「メモ」に残っている。
あらためて聴き返してみると「あれっ?なんでこの曲を選んだの?」と思うものもある。本当にいいかどうか(自分の好みかどうか)は、何度も聴いてみないと分からないものかもしれない。
③ピアノ・音楽に関する本を読む
今年は「量より質へ」と意気込んでいたのだが、後半はかなり「息切れ」状態であった。それでも、ブログ記事で振り返ってみると、今年前半はかなり頑張っていたことが分かる。
30冊くらいあるので、自分の中でのベスト5を選んでみると…。
(順番は読んだ順、《 》内は関連の記事)
(加藤一郎、音楽之友社)
今年の初めはショパンを弾こうと思っていたので、ちょっと難しいかと思いながらこの本を読んだ。でも、読んでみると、ショパンの音楽を理解するためのさまざまな知識や解説が詰め込まれていて、とても参考になった。ベル・カントの歌唱をピアノで再現しようとしたショパンが、装飾音やフレージングやペダリングをどう使ったか、など…。
(ダニエル・バレンボイム、アルテスパブリッシング)
私の好きなピアニストの一人、バレンボイム自身の書いた音楽論である。色々と興味深い話がたくさん出てくる。が、私が一番面白いと思ったのは、バレンボイムの音楽(演奏)の作り方を自ら語った部分(→《思考の自由と演奏および解釈》)である。トップ・クラスのピアニストが、どういうふうに曲にアプローチするのかが少し分かったような気になった。
3.ピアノ・ノート
(チャールズ・ローゼン、みすず書房)
ピアノとピアノ音楽、そして演奏について、理解を深めるためにとてもいい本だと思う。とくに《第7章 演奏スタイルと音楽様式 1/2》《第7章 2/2》は、ピアノ奏法とピアノ音楽の歴史が分かりやすくまとめられていて、非常に参考になった。
(原田英代、みすず書房)
「ロシア・ピアニズム」の歴史や関わった音楽家・ピアニストと、その「重量奏法」について、十分な内容が盛り込まれた本である。「重量奏法」や「脱力」を身に付けたいと思っているので、かなり参考になった。(まだまだ消化不良であるが…)
(小澤征爾+村上春樹、新潮社)
音楽の素晴らしさ、奥深さを感じさせてくれた本である。読んでいて楽しくなった、そういう本である。ピアノ音楽以外の、とくにオーケストラや弦楽をもっと知りたくなった。
…ということで、明日は最後の「音楽を考える」の振り返りである。
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《今年の抱負・目標》
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