ヘンデルのアリア「私を泣かせてください」は順調に練習が進んでいるが、その中で少し分かってきたことがある。それは、和音の連続する箇所の弾き方、あるいは遠くに飛んだあとの和音の弾き方である。
例えば、この曲の練習を始めたころに、《近況:ヘンデルのアリア「ピアノで歌う」難しさ》の記事に書いた「やや難所」の部分(下記楽譜)。上の和音を、小さな音できれいに響かせたいところである。
ここがなかなかうまくいかなかったのだ。が、"Pianist Magazine"の Graham Fitch 先生のレッスン動画を思い出したので、そのやり方を試してみた。
この中に「マイミング」(和音の形でキーの上に指を乗せる)というやり方と、和音から和音に飛ぶ「クイック・カバー」という練習方法が紹介されている。(詳しくは上記記事で紹介)
さらに「スプリング・ボーディング」という、最初の和音を少し勢いをつけて弾いてバネにして、次の目的の和音にとぶ練習も紹介されている。これが、まさにこの場所にぴったりの練習方法だったのだ。
この方法で、上の和音を弾く前に手(指)の構えができていると、そこから思うようなタッチで、小さな音でもしっかり弾けるようになったのだ ♪(^o^)/。
ポイント!:事前に(直前に)素早く移動して、手(指)を和音の位置に構えて、弾くときは垂直に弾くこと。
それにしても、このレッスン動画は去年見つけて、しかも何度も見ていたのに、ほとんど活用できていなかったことが悔やまれる。実際にやってみると、それなりに時間がかかったり面倒だったりするので、すぐにやめたものと思われる。ちょっと反省…。
で、同じシリーズに「和音の"Voicing"とメロディー」というのがあって、まさに「ピアノで 歌う(メロディーを際立たせる)」ための練習方法が紹介されている。しかも自分で記事にしている。これを使わない手はない。
→一番上の音を強調する練習「タッピング・テクニック」
→音を際立たせる「ヴォイシング」と「カンタービレ・タッチ」
ちょっと反省はしたものの、「実際の曲でテクニックの練習をする」という、私流のやり方でいいのではないか、とも思っている。
さて、年内に「ピアノで歌う」ことがどこまで上達するのか…?
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