改めてこの12人を振り返って、私のまったく個人的な感想と評価により勝手にランキングしてみた。
トップ3は「お気に入り」ピアニストに
まず「お気に入り」に入れたトップの3人。この3人は甲乙つけがたいが、直感で順位をつけるとこんな感じ(↓)。上位2人がバッハの演奏での高い評価によるものとなったのは偶然か私の好みの反映か?
①ティル・フェルナー:もう一人の素晴らしいバッハ弾き!
Till Fellner、1972年~、ウィーン
・バッハは素晴らしい
・現代曲(キット・アームストロング等)も期待
©Gabriela Brandenstein |
②シュ・シャオメイ:多彩な音色と豊かな表現力をもつ正統派
朱暁玫 Zhu Xiao-mei、中国
・バッハ「ゴルトベルク変奏曲」は秀逸
・スカルラッティ、シューベルト、ハイドンもいい
③レイフ・オヴェ・アンスネス:豊かな表現力が魅力
Leif Ove Andsnes、1970年~、ノルウェー
・熱心なグリーグの擁護者、現代曲にも期待
・新鮮なベートーヴェン、ショパン
曲・作曲家によってはまた聴きたい6人
次の6人は、今回 YouTube 音源で聴いた範囲ではすぐに「お気に入り」という感じではなかったが、曲によっては素晴らしい演奏があり、これからも聴いてみたいピアニスト。
④アンデルシェフスキ:シマノフスキ、ショパンはいい!
→シマノフスキ、シューマン、ヤナーチェク、ショパンがいい
⑤エレーヌ・グリモー:現代曲に期待したい
→現代、ベルク、バルトーク、シューマン、バッハ-ブゾーニ「シャコンヌ」がいい
⑥デヤン・ラジッチ(ラツィック):期待したい
→現代(自作も)、ラヴェルがいい
→《【ピアニスト】デヤン・ラジッチ(ラツィック):期待したい》
→現代(リゲティ、ブーレーズ、カーター)、バッハがいい
⑧ポール・ルイス:シューベルトはなかなかいい
→シューベルトがいい
⑨アンドレアス・シュタイアー:チェンバロの響きもいい
→チェンバロを聴きたいときにはまずこの人 & バッハ、シューベルトがいい
残念ながら私の好みではなかった…
次の3人は、「いま聴くべきピアニスト」として、『現代のピアニスト30』人にあげられるほどのピアニストなので、単純に私の好みではなかったということで、今回は選外?となった。
⑩ヤブロンスキー:キラールから献呈された協奏曲を初演
⑪アレクサンドル・タロー:好みが分かれる「ゆったり感」?
⑫ブルーノ・リグット:サンソン・フランソワの唯一の弟子
…と限られた12人ではあるが、ランキングの順番を決めるのはけっこう難しかった。さいごは「直感」である。だが、こうして振り返ってみるといろいろと新しい発見もあり、楽しい経験であった。
参考:現代のピアニスト30: アリアと変奏
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《【ピアニスト】デヤン・ラジッチ(ラツィック):期待したい》
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