2014年10月21日火曜日

重量奏法+手首の脱力で難所攻略!?

昨日の記事でも書いたが、「悲愴」ソナタにあるたくさんの難所に苦戦している。練習方法や攻略法を考えているが、そう簡単にはいかない。

で、《「ロシア・ピアニズムの贈り物」:重量奏法を身につけるために》で紹介した重量奏法の練習方法を使ってみることにした。

「最初は一音一音、手首の上下運動を使って音を出す練習」をするとある。手首を上下に振りながら、ゆっくりのテンポで一つ一つに重みをかけていくというやり方だ。

まずは、一番苦労している次の箇所、第2主題の後半部分で 試してみようと思っている。




最初の4小節は、押さえたままの小指の脱力を意識することで比較的楽に弾けるようになった。問題は上の5小節目からのパターンである。ここが、両手がだんだん広がっていくこともあり、なかなか弾けないのだ。その上、スピードが出ない。

まず、以前からの課題の一つである「弾いた指の形で手が固まる」クセはかなりよくなってきた。つまり、小指を弾き終わったあとも、手を広げたまま突っ張っていたのを緩めることは出来るようになった。スタカートなのでやりやすい、という面もあるが…。


で、「手首を上下に振りながら、ゆっくりのテンポで一つ一つに重みをかけていく」という練習方法である。

8分音符4つが一つのまとまりなので、最初は1番目と3番目で重みをかけて(手首が下がる)、2番目と4番目で力を緩める(手首が上がる)というパターンでゆっくり弾く。一つのまとまり(8分音符4つ)を弾き終わったところで、手首をふわっと浮かせて次のポジションに移る。


これが確実にできるようになったら、重みをかけるのを1番目だけにする。最初のパターンでは8分音符4つに対して手首の上下が2回だったのが、1回の上下運動になる。これで、8分音符4つをまとめて弾けるようになるので、スピードを上げることができるようになる(はずだ…)。

指の体操でのシミュレーション(→参考:《お薦め♪風呂での練習》)では、うまく行きそうな感触を得ている。今日から、実際にピアノで試してみようと思う。


これを考えながら、ひとつ気づいたことがある。「弾く」という動作は、「下に押す」という思い込みがあったのだが、「上にあがりながら鍵盤を押す」という動作もあるのでは?ということである。正確には、手首(あるいは手全体)を上げる途中で鍵盤にタッチする、という感じになる。(もしかして当たり前のこと?)

手首の上下運動と、この手首を上げながらのタッチで、もっと楽にスピードが出そうな気がして来た。上の「難所」でそれを実証できるといいのだが…。



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