もう少しグリーグを探してみようと思い、有名な「ペールギュント」のピアノ版を聴いてみた。第1組曲・第2組曲にそれぞれ4曲ずつある。「朝」「アニトラの踊り」「ソルヴェーグの歌」など、聞いたことのある曲ばかりだ。残念ながら、オリジナルのイメージがあるためか、気に入ったものは見つからなかった。
ところが、面白い曲を見つけたのだ。「ホルベルク組曲」あるいは「ホルベアの時代より」( Suite "Fra Holbergs Tid" Op.40 )の中の1曲である。
「ホルベルク組曲」は下記の5曲からなるのだが、1曲目の「前奏曲」がなかなかいい。ただし "Allegro Vivace" なので、やたらと速いのだ。全曲を通して、上記のようなパターンが休みなく疾走する。その上に、優雅な旋律が浮かび上がるので実にいい。かなり指が回らないと弾けない曲である。
1. 前奏曲 / "Prelude" 2分 30秒
2. サラバンド / "Sarabande" 4分 30秒
3. ガヴォット / "Gavotte" 3分 30秒
4. エア(アリア) / "Air" 9分 30秒
5. リゴードン / "Rigaudon" 3分 30秒
ところが、これを小さな子供が実に達者に弾いているのだ!!
いくつか聴いて、一番気に入った演奏は次のものである。
→♪ Edvard Grieg:Holberg Suite Prelude Zoltan Szigeti piano
※追記@2022/09/10:動画は削除されたようだ
また、グリーグ自身の編曲による弦楽合奏もなかなかいい。
参考:ピティナの解説
「ホルベルク」(ホルベア)とは「ノルウェー文学の父」と呼ばれるノルウェーを代表する作家のことで、グリーグが40歳の頃に、その生誕200年祭のための音楽を依頼されてこの作品を作曲した。舞曲形式になっているのは、ホルベルクの生きていた時代の音楽様式を用いたため。当事の典雅な雰囲気を持っていると同時に、グリーグらしいはつらつとした盛り上がりに富んでいる。
この「前奏曲」は、私の実力ではまったく弾ける気がしない。なので、[ピアノ練習曲候補リスト] に入れるのは迷ったのだが…。
とりあえず「将来の楽しみ」ということにして入れることにした。来年の目標の一つを「スピード(指が回る)」にしようと考えている。なので、最高にうまくいった場合、1年後には「候補曲」になる?…かもしれないのだ。
【関連記事】
《選曲月間:グリーグ「抒情小曲集」から》
0 件のコメント:
コメントを投稿