2023年12月18日月曜日

2023年ぴあのピアノ10大ニュース(1/2)

2023年も残り 2週間となり、いつもの「10大ニュース」をブログ記事から探そうとしてちょっと呆然としている。10個もなさそう…。ピアノもブログも低迷しているのか…(^^;)?

仕方がないので、記事に書かなかった出来事も含めて 10個にするか…と思って今年を振り返ってみた。それでも、私の感性に引っかかるものはそんなにない…。感性も枯渇…😢?

まぁ、苦し紛れに?…とりあえず 1位から 5位。あくまで個人的見解…。




1. 現代ピアノ協奏曲の演奏が増えた ♪

私が意識しているせいか、今年は現代ピアノ作品の演奏機会や録音が増えてきたように思う。とても喜ばしいことだと思う ♪

とくに、オーケストラなどが委嘱して、特定のピアニストのために書かれたピアノ協奏曲というパターンが多いような気がする。

作品としては、現代音楽としては聴きやすい曲が多い印象だ。とても美しかったり、ジャズやポピュラー音楽を取り入れたような親しみやすさが感じられる。

それがこのあとどう評価されるのか、後世に残るのか、それは分からないが、現時点でクラシック音楽(という呼称もそろそろ言い換えが必要かも…)やピアノ音楽界を盛り上げていることは間違いないと思う。


総評などしたいところだが、私の力では無理なのでとりあえず記事を並べておく…(^^;)。









ちなみに、最初のエイブラムスの協奏曲をユジャ・ワンが弾いている CD "American Project" は 2024年グラミー賞にノミネートされている。



そして、最後のブライス・デスナーの協奏曲は、角野隼斗くんとフランチェスコ・トリスターノの二人で来年の 6月に日本初演されることが決まっている ♪



2. ベテランピアニストの名演奏

これも私が気にしているからかも知れないが、ベテラン(かつお気に入り)ピアニストの名演奏がいくつか生まれている。

ファジル・サイの「ゴルトベルク」、リリースは昨年 11月だが、今年になって聴いてしばらくハマっていた素晴らしい演奏だ。こんな感想(↓)を書いている ♪

「現代ピアノならではのダイナミズム、アーティキュレーション、そして生命感あふれるリズムとスピード感。これはまさに『新解釈』といっていい名演だと思う…(^^)♪」



10月にリリースされたヴィキングル・オラフソンの「ゴルトベルク」も素晴らしいと思うのだが、ある意味「正統派」であり、その分ワクワクするような新鮮味は少なかった。

ただ、すでに 2,000万回以上のストリーミング回数となっており、ツアーも盛況のようだ。


そして何と言っても、この二つのアルゲリッチの演奏(↓)は本当に感激した。82歳の女神、いまだ健在 ♪…ファンとしては本当に幸せな体験だった。







3. 日本人若手ピアニストの活躍

「日本人若手ピアニスト」これも私の興味を引くキーワードだ。そして、今年はチラホラとこのワードに関連する話題があった ♪


アマゾンの「クラシックの売れ筋ランキング」上位に、亀井聖矢、辻井伸行、反田恭平、務川慧悟の CD がランクインしていたり…。


この調子で、来年も日本人若手ピアニストの活躍を期待したいものだ ♪


4. コンポーザ・ピアニスト?

『蜜蜂と遠雷』の中で登場人物の一人(マサル?)が言っていた「コンポーザ・ピアニストになりたい」という言葉が妙に印象に残っていて、素晴らしいピアノ曲はそういうヴィルトゥオーゾの手で作り出されるのでは?…と思っている。

バッハもショパンもベートーヴェンもラフマニノフも、多くの偉大な作曲家はコンポーザ・ピアニスト(バッハはオルガニスト…)だった訳だし…。

で、今年の正月早々聴いたお気に入りピアニストのリュカ・ドゥバルグの自作曲がなかなかよくて、彼に対する期待値が上がってしまった…(^^;)。


その後、あまりコンポーザ・ピアニストとの遭遇はなかったのだが、トリフォノフが自作コンチェルトを結構弾いていることに気がついて、ちょっと楽しい気分になった ♪



…と、ここで気がついたのだが、1. の「現代ピアノ協奏曲」の話題で取り上げた作曲家たちの中にも、テディ・エイブラムス、マグヌス・リンドベルイなどのピアニストの肩書を持つ人がいる。ティエリー・エスケシュはオルガニスト。

なので、意外と「コンポーザ・ピアニスト」って沢山いるのかも…(^^)♪


5. ツォトネ・ゼジニゼくん

ヴェルビエ音楽祭などでは普通に活躍するようになったツォトネ・ゼジニゼくんだが、ついに日本でも Eテレのドキュメンタリー番組で紹介された。

これを機会に日本でもファンが増えるといいのだが…。




ちなみに、この放映を機に以前このブログで書いた記事のアクセスが急上昇した ♪

「難易度別ピアノ曲」などの常にアクセス数の多い記事を除くと、累計アクセス数で 3位と 6位にツォトネ・ゼジニゼくんの記事が入った。



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