これが、現代音楽にしては聴きやすく、しかもなかなか面白い曲だった ♪
YouTube にこのアルバムのプレイリストがある。
この解説記事(↓)にあるように、「ピアノのパーカッシヴな性質を織り交ぜながらもリストを思わせるようなテクニックが散りばめられた第1楽章、叙情的で色彩豊かなピアノとその鏡のような役割で登場するチェレスタが魅力の第2楽章、1970年代のファンクを彷彿とさせるリズムに乗って、遊び心のあるバーレスク的なテーマが展開される第3楽章」という変化に富んだ作品だ。
個人的には第2楽章のピアノとチェレスタの絡みが面白いと思った。
✏️小川典子が弾く注目の現代作曲家、デュビュニョン: ピアノ協奏曲“クラヴィアリアーナ”(Tower Records)
リシャール・デュビュニョンのプロフィールを簡単に…。
ローザンヌに生まれ、パリ音楽院でコントラバスを、ロンドンの王立音楽院で作曲を学び修士号を取得。現代作曲家&コントラバス奏者として活躍しているようだ。
本人が影響を受けた音楽として挙げているのは、バッハからオネゲルまで、そしてファンクやヒップホップの音楽、そして the Bee Gees。ビージーズ、懐かしい…(^^)♪
和声的には、ドビュッシー以降のフランス音楽、バルトークやジャズの影響が、構成やリズムに関してはドイツ音楽の影響が感じられる(…と解説している記事もある)。
✏️DUBUGNON RICHARD (1968)(Cdmc)
✏️Richard DUBUGNON — Composer(本人サイト BIO)
もう少し調べて、ピアノ作品がもっとあるようであれば《鍵盤音楽史》に追加しようかな?…と思っているところ。
ちなみに、きっかけはヴェルビエ音楽祭。リュカ・ドゥバルグが登場するというので、下記の録画を聴いてみたのだが…。
🎦The Ébène Quartet, Lisa Batiashvili, and Lucas Debargue perform Dubugnon, Ravel, and Chausson
この中に、バッハの作品を元に弦楽四重奏曲に編曲・編集した "Säkulare Suite, after works by J.S. Bach" という曲があり、その作曲家が Richard Dubugnon だった。
ちなみに、この作品には私の好きな「羊は憩いて草を食み」が入っている ♪
で、探索しているうちにこの "Klavieriana" に遭遇した…という次第。
それにしても、最近新しい現代作曲家との出会いが増えている。しかも、曲が魅力的なものばかりで嬉しいことだ。傾向としては「聴きやすさ」というのが共通項としてあるかも…?
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