2023年7月24日月曜日

アルゲリッチ@コロン劇場:ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲は神領域 ♪

アルゲリッチの生まれ故郷ブエノスアイレス(コロン劇場:Teatro Colón)で「アルゲリッチ音楽祭」が行われていることをこの記事(↓)で知った。


そして、7月22日のアルゲリッチの演奏(ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番 *)が "staggering"(衝撃的)と上の記事に書いてあったので、早速聴いてみた。

*「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲 ハ短調」




これがまさに「衝撃的」というか、「神領域の演奏」と言えるほど素晴らしいもので、今日は朝から至福のときを過ごすことができた。

アルゲリッチは、とても 82歳とは思えないエネルギッシュでキレのいい弾きぶりで圧倒された。顔色もよく表情も引き締まっていて、心身ともに充実している様子だった。

本当に嬉しいことだ…(^^)♪


この動画は、1つのコンサート丸ごと(と休憩時間の音楽祭紹介)入っているので、アルゲリッチが登場するのは "1:36:15" あたりから。上のリンク先はその時間から…の筈。

※追記@2023/07/25:まだ音楽祭の最中だというのに、なぜかこれまでの LIVE 動画がすべて Teatro Colón の YouTube チャンネルから削除されてしまった。もう一度、聴きたかったのに残念…。これから予定されているコンサートのライヴもない…ということなのか?

なお、下記チャンネルにいくつかの演奏動画はあるようだ。



さらに驚いたのは、オーケストラの弦の響きがとても美しいこと。

ブエノス・アイレス・テアトロ・コロン管弦楽団(Buenos Aires Teatro Colon Orchestra)のメンバーと思われるが、アルゼンチンにこんな素晴らしいオーケストラがあるとは、恥ずかしながら知らなかった…(^^;)。

トランペットも良かった。セルゲイ・ナカリャコフ(Sergei Nakariakov、ロシア、1977- )という人で下記のプロフィールによると「驚異的なヴィルトゥオージティと豊かな音楽性で『トランペット界のパガニーニ』と絶賛」されている人のようだ。

✏️セルゲイ・ナカリャコフ(Japan Arts)


それにしても、アルゲリッチは元気だ。同じ?高齢者として力を貰える気がする…(^^)。

「アルゲリッチ音楽祭」というのは、日本では別府で開催されるものが有名だが、ハンブルク交響楽団と一緒にやっているものもあるし、そしてこのブエノスアイレスでの音楽祭だ ♪

音楽祭をリードしながら、自分でもかなりのコンサートをこなしている。


このブエノスアイレス(コロン劇場)での「アルゲリッチ音楽祭」のプログラム(↓)を見ても、"Martha Argerich" の名前がたくさん出てくる。


参考までに、アルゲリッチが登場する曲目を拾い出してみた。30日のベートーヴェン「合唱幻想曲」もちょっと楽しみ ♪


7/15
Robert Schumann: Quinteto para piano en Mi bemol mayor, Op. 44

7/19(Martha Argerich & Nelson Goerner)
Claude Debussy: En blanc et noir, para dos pianos, CD 142
Wolfgang Amadeus Mozart: Sonata para dos pianos en Re mayor, K 448
Sergei Rachmaninov: Danzas Sinfónicas para dos pianos, Op. 45b

7/22
Dmitri Shostakovich: Concierto N° 1 para piano y trompeta en Do menor, Op. 35

7/24
Mieczysław Weinberg: Sonata para violín y piano N° 5, Op. 53
Franz Schubert: Sonata para violín y piano en La mayor, Op. 162, D. 574

7/30
Igor Stravinsky: Las Bodas
Ludwig van Beethoven: Fantasía Coral en Do menor, Op. 80



【関連記事】
《Martha Argerich Festival 豪華メンバーとともに毎日出演!80歳のアルゲリッチ ♪》

《別府音楽祭 80歳を迎えるアルゲリッチのソロが聴ける ♪》


  にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ 

0 件のコメント: