マイケル・ティルソン・トーマス(Michael Tilson Thomas、米、1944-)作曲のソロピアノ曲 "You Come Here Often?" も入っている。二人の作曲家はユジャ・ワンとは友人関係だそうだが、私は初めて聞く名前だ…(^^;)。
✏️ユジャ・ワンが自身のために作曲されたエイブラムス(b.1987)の新作『ピアノ・コンチェルト』世界初録音!(Tower Records)
アメリカでは 1月13日リリースのようだが、日本では 3月中旬となっている。ピアノコンチェルトの方を聴いてみたいと思ったが、まだ音源は公開されていないようだ。
ソロ曲の方だけ YouTube で聴くことができる(↓)。ジャズっぽい。
この曲を作曲したマイケル・ティルソン・トーマスという人は、アメリカの有名な指揮者・ピアニスト・作曲家。
現在、サンフランシスコ交響楽団の桂冠音楽監督、ロンドン交響楽団の桂冠指揮者、ニューワールド交響楽団(若手育成のために自ら立ち上げたオーケストラ)の桂冠芸術監督を努めている。これまでに、ボストン交響楽団、ロサンジェルス・フィルなどの指揮者も務めており、マーラーの交響曲などで 12回グラミー賞を受賞している。
また、祖父の代からガーシュウィン一家と親交が深く、ジョージ・ガーシュウィンの権威としても知られている。
マイケル・ティルソン・トーマスの本人サイトの作品リスト(↓)には、上の曲を含めてピアノソロ曲はなぜか載っていない。
ピアニストとしては、ロンドン交響楽団を指揮してユジャ・ワンと共演したガーシュウィンのピアノ協奏曲ヘ長調のあとのアンコールで、プーランクの 4手のためのソナタ最終楽章を連弾している動画を見つけた…(^^)♪
♪ Yuja Wang: Gershwin Concerto in F & Poulenc Sonata for 4 hands III. Final with Michael Tilson Thomas
テディ・エイブラムス作曲のピアノコンチェルトの方は 11楽章からなり(↓)、ソロ・カデンツァが 4つも入っていて、ピアニスト(ユジャ・ワン)にかなりスポットライトが当たる形となっている。
解説によると「ゴスペルからラテン・アメリカ音楽まで、すべての様式(アメリカ音楽の?)が含まれ」ているそうだ。ちょっと面白いかも知れない…(^^;)?
オーケストラはテディ・エイブラムス自身が指揮するルイヴィル管弦楽団。エイブラムスも指揮者・ピアニスト・作曲家+クラリネット奏者…のようだ。
- Overture. Swing
- Cadenza I
- Exposition
- Orchestra Break
- Exploration
- Cadenza II
- Relaxed
- Solos
- Cadenza III
- Return. Swing
- Cadenza IV & Coda
ちなみに、解説記事によると…
「テディ・エイブラムスとユジャ・ワンはフィラデルフィアのカーティス音楽院で学んでいる時に出会い、エイブラムスは11歳の時サンフランシスコでマイケル・ティルソン・トーマスから最初の指揮のレッスンを受けました。そしてマイケルはユジャ・ワンにとってキャリアのスタート時からの心強い理解者でした」
…という関係とのこと。
少し前に読んだ記事(↓)には、現代作曲家の作品の演奏回数が多いのは米国と英国…というデータがあったが、現代作品を弾きこなすユジャ・ワンのようなピアニストの存在と、作曲家たちとの交友関係というのも影響しているのかも知れない。
そういえば、ジョン・アダムズの "Must the Devil Have All the Good Tunes?" というピアノ協奏曲も、ユジャ・ワンの超絶技巧をイメージして作られたものだった(↓)。
こういう音楽状況(環境)は、ちょっと羨ましいかも知れない…(^^;)。
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