今年も『ぴあのピアノ』の記事から 10大ニュースを選んでみようと思う。あくまで個人的見解ではあるが、今年は全体的に低調だった気がしないでもない…(^^;)?
長引くコロナ禍に加えてロシアのウクライナ侵略、それによる世界的な政情不安や食糧危機や物価高などなど…。そういったことの影響もあるのかも知れない。
…とりあえず気を取り直して…(^^;)、まずは 1位から 5位。
1位🥇は(残念ながら)ロシアのウクライナ侵略のピアノ界への影響。振り返ってみると、記事も結構書いている。
一番の影響はチャイコフスキーコンクールが国際音楽コンクール連盟(WFMIC)から除名されたこと…かな? 個人的には一番期待している(いた?)コンクールなので…。
さらに、せっかく生誕150周年(2023年)を記念して創設された「ラフマニノフ国際コンクール」も、ほとんど盛り上がらずに終わってしまった。
そんな中、国際音楽コンクール連盟やいくつかのコンクールは「ロシア出身の若い音楽家」を排除しないで…という声明などを出した。やはり、一番大きな影響を受けるのは「若い音楽家」たち…なのだ。
一方、個人的にはウクライナ周辺の地理や歴史を少し知るきっかけにもなった。ヴァレンティン・シルヴェストロフという素晴らしい作曲家にも出会えた ♪
そして「キエフ(キーウ)音楽院」がチャイコフスキーやラフマニノフなどによって設立され、正式名称は「ウクライナ国立チャイコフスキー記念音楽院」であることも…。
2位🥈は、国際コンクールでの日本人の活躍だ…(^^)♪
昨年も、クララ・ハスキル国際ピアノコンクールで 19歳の中川優芽花が優勝するなどの活躍が目立ったのだが、ことしの特徴は「1位🥇」が多いこと(↓)♪
- 森本隼太 1位:ヘイスティングス国際ピアノコンチェルトコンクール
- 谷口知聡 2位:オルレアン国際ピアノコンクール
- 太田糸音 3位:仙台国際音楽コンクール
- 石井楓子 1位:グリーグ国際ピアノコンクール
- 黒木雪音 1位:リスト・ユトレヒト
- 亀井聖矢 1位:ロンティボー・ピアノコンクール(イ・ヒョク君も 1位)
とくに、ロンティボーでの亀井聖矢くんの 1位は、規模が縮小されたとはいえ、歴史ある国際コンクールでの優勝なので価値があると思う。今後の活躍に期待したい…(^^)♪
3位🥉は、私が注目しているツォトネ・ゼジニゼ君の活躍(成長)♪
ツォトネ・ゼジニゼ君は 3年ほど前に出会った天才少年。9歳で現代ピアノ曲を弾きこなすだけでなく、大人顔負けの作品を作ったりもしている。エリソ・ヴィルサラーゼさんの従姉妹(イリアウニ・ニノ・マムラツェ教授)のお孫さんである。
《現代ピアノ曲を弾きこなす 9歳の天才少年!♪》2019.9.16
そのツォトネ君が 12歳になり、ヴェルビエ音楽祭に初登場したのだ。シェーンベルク、バルトーク、ドビュッシーと自作の曲。素晴らしいリサイタルだった ♪
ちなみに、今年のヴェルビエでは、昨年素晴らしいモーツァルトを聴かせてくれた藤田真央くんのリサイタル もあった。真央君、来年はいよいよカーネギーホール・デビュー ♪
4位は、名ピアニストや作曲家の訃報。
4月には音楽家の訃報が重なった。ピアニストのラドゥ・ルプー(76歳)とニコラ・アンゲリッシュ(51歳)、英国の作曲家ハリソン・バートウィッスル(87歳)。
そして、9月には私のお気に入りピアニストの一人、ラルス・フォークトさんが闘病中に亡くなった。10月の来日予定を前に、51歳という若さだった…。
そして 5位は、クライバーンやロンティボーなどの国際ピアノコンクール。
歴史のある有名なコンクールなのだが、私の中では、残念ながら今ひとつ盛り上がりに欠けるコンクールになっている。まぁ、単純に私の好みのピアニストが見つかっていない…というだけのことであって、コンクールの格が落ちたとか…そういう話ではないのだが…。
クライバーンでは、イム・ユンチャンという韓国の 18歳が「コンクール史上最年少で優勝」という話題もあったのだが、申し訳ないが私の好みのピアニストではない…(^^;)。
ロンティボーも、日本人(亀井聖矢くん)とイ・ヒョクくんの優勝という良い結果にはなったが、昨年からの「中止?」or「新装開店?」みたいな紆余曲折を経ての開催だった。今後どうなるかも、ちょっと心配だ…。
6位〜10位はこちら(↓):近日公開予定。
《2022年ぴあのピアノ10大ニュース(2/2)》
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《2021年ぴあのピアノ10大ニュース(2/2)》
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