6. 国際ピアノコンクール
楽しみにしている国際ピアノコンクールだが、今年はチャイコンがなかった(私の中ではなかったことになっている…(^^;)…)こともあり、個人的にはあまり盛り上がらなかった。
コンクール関連記事も少ない。
2015年にリーズ国際コンクールの芸術監督に就任しそれなりの成果を上げたポール・ルイスだが、クライバーンでも何か改革したりするのだろうか?
7. ロシアのウクライナ侵略の影響
2022年2月24日に始まったロシアのウクライナ侵略戦争はなかなか終わりが見えない。その影響も広範囲に及んでいる。
ピアノ関連で言うと、「チャイコン」の「消滅」が一番大きい。いずれ復活するかも知れないが、私の中では「消滅」…。
《チャイコン、国際音楽コンクール連盟から除名…に思うことなど》 2022.4.20
ロシアの作曲家の作品が禁止されたコンクールもあったが、これはさすがに行き過ぎだと思うのだが…。
そして、今年は「ラフマニノフ生誕150周年」だったのだが、盛り上がりは今ひとつだったような気がしている。これも、侵略戦争の影響なのかも知れない。
8. (生成)AI 元年?
2023年は "Chat GPT" 等が急速に普及したことにより「AI 元年」「生成 AI 元年」などと言われることも多い。
個人的な感覚としては、社会活動の広範な分野への AI の浸透具合を見ると、これまでの AI のあり方とは一線を画した「AI 新世紀」と言ってもいいような気もする。
ただ、分野によって AI の恩恵を受ける度合いには差があるようで、音楽分野、クラシックピアノの分野に関しては、今のところあまり期待できないようだ。
ほんの数回試しただけの感想なので信頼性は低いのだが、簡単な質問に対しても残念な回答しか得られなかった(↓)。
これは、ネット上にある音楽やピアノに関する情報がいかにお粗末であるか…ということの裏返しでもある。音楽関係者や音楽評論家・学者の皆さんの奮起に期待したい。
…と、偉そうなことを言える立場でもないけれど…(^^;)。
9. 「あるピアニストの一生」の閉鎖?
これは私にとっては大きな「事件」だった。とてもお世話になっていただけに、突然の閉鎖は本当に残念である。
以前、自分のために難易度順に並べ替えたリスト(↓)を作っていたのだが、この記事に対して感謝のコメントなどを頂くなど思いもかけぬ展開になっている…(^^;)。
「Webアーカイヴ」もある程度役に立つと思い紹介記事を書いた。
10. その他?:ラフォルジュルネ復活など
10個目の話題が見つけられず、思い出したのが「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」の復活。コロナ禍で 3年間中止になっていたものが 4年ぶりに復活した。
ただ「開催報告」で、2019年「ボヤージュ 旅から生まれた音楽」と 2023年「ベートーヴェン」を比べてみると、その規模はかなり縮小していることが分かる。
(2019) → (2023)
- 来場者総数:42万5千人 → 18万人
- チケット販売数:120,650枚 → 86,542枚
- 出場者総数:2,201人 → 1,247人
- 総公演等回数:298公演 → 184公演
その他おまけ。個人的には東京藝術大学での事件(老朽化した天窓の落下、練習室のピアノ 2台撤去)が、改めて日本の後進性を見せつけられたようで、ショックであった。
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