初めて聞く名前だったので、いくつかのピアノ曲を聴いてみたが、これがとても美しくて素晴らしかった ♪ 知った機会が戦争というのが悲しいけれど…😞
今回の避難をアレンジしたのは、Deutsche Welle のジャーナリストとアレクセイ・リュビモフ(ロシアのピアニスト)のようだ。ポーランドから、さらに他のヨーロッパの国へ移動するのではないか…と言われている。
84歳のご高齢なので移動も大変なのだろうと思う。無事に落ち着ける場所が見つかるといいのだが…。それよりも、破壊されていないキエフに早く戻れるのが一番だが…。
1年ほど前に録画された、自宅でピアノを弾く姿…(↓)。
ヴァレンティン・シルヴェストロフは非常に有名な大作曲家で、Wikipedia によると「主要な出版作品には8つの交響曲、ピアノと管弦楽のための詩曲、数々のオーケストラ曲、3つの弦楽四重奏曲、ピアノ五重奏曲、3つのピアノ・ソナタ、数々のピアノ曲、カンタータ、歌曲が含まれる」…そうだ。
デビュー当時はバリバリの前衛作曲家だったようだが、「1970年代以後急速に過去の回顧派に転向。伝統的な調性や旋法も用いながらも、劇的な響きと情緒的な響きのテクスチュアを繊細に織り成し、独自の作風を築き上げている」…と、これも Wikipedia より。
✏️ヴァレンティン・シルヴェストロフ(Wikipedia)
2017年には 80歳で初来日(↓)もしていて、本人自身もピアノを演奏しているようだ。このときのピアニストは、今回の避難をアレンジしたリュビモフだ。
✏️シルヴェストロフ 80歳記念ガラ・コンサート(武蔵野文化事業団)
YouTube で聴いた音源はエレーヌ・グリモーの演奏が多い。グリモーはこれまでにも何度かシルヴェストロフを弾いた CD を出しているようだ。これ(↓)は 2020年リリースの CD で、モーツァルトと組み合わせた、ちょっと面白いプログラムになっている。
今回聴いたのは(たぶん)「転向」後の、ある意味で聴きやすい曲が多いと思う。モーツァルトなどを引用していたりして、ちょっと面白かったりもするがどれも美しい ♪
ピアノソナタ第2番(↓)は 1975年の作品だが、やや「現代音楽」の雰囲気もある。個人的にはまだ消化不良…かな…(^^;)?
弾いているのは、最近再認識したハイク・メリクヤン。
ほんの少し聴いただけなのでまだ分からないが、わりと好きな作曲家になるような予感はする。ピアノ曲が多いのもいい ♪
このインタビュー記事(↓)が、シルヴェストロフを理解する参考になるかも…。
✏️作曲家・ヴァレンティン・シルヴェストロフ 「音楽は最後に近づいている。だが砦が決壊しないようにしなくてはならない」(Mikiki 2018.03.06)
少し引用しておく。
「調性音楽だの無調音楽だの、そういう言い方をするのは、そろそろやめにしませんか。どちらがいい音楽かなどということは全く決められないことです」
「普通の中に神秘性を求めることが重要なのです。…新しいものを求めるということは、すでにピークに達している。それは言ってみれば“普通”に戻りつつある…」
「メロディとは音楽の宝石なのです。…メロディというのは音楽の最後の砦…。…砦が決壊しないように…メロディはしっかり守らなければいけない」
「休符とか空間の作り方は、自然に似ているところがあって…。…その空間の上にメロディが乗るのです。…空間がメロディの周りを伴奏している」
「私は、風の声を呼吸のようにいくつかの作品に入れています。…音楽に呼吸をさせるということが、風を感じる要因なのかもしれません」
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