《鍵盤音楽史:現代》 49(+2)人目の作曲家は、ローウェル・リーバーマン(Lowell Liebermann, 米, 1961-)
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2年ほど前に、たまたま聴いたユジャ・ワンの弾く「ガーゴイル」という曲でちょっと気に入った作曲家である。
Lowell Liebermann |
ローウェル・リーバーマンはアメリカ・ニューヨークの作曲家、ピアニスト、指揮者。16歳のとき、カーネギーホールで自身のピアノソナタop.1を演奏した。後にジュリアード音楽院でデイヴィッド・ダイアモンドとヴィンセント・パーシケッティに師事。
もっともレコーディングされている作品は、ピアノとフルートのためのソナタ(1987年)、ピアノのためのガーゴイル(1989年)、フルートとオーケストラのための協奏曲(1992年)など。
他にも、フルートとギターのためのソナタ(1988年)、4つのチェロソナタ、ピアノ協奏曲第二番(1992年)、交響曲第二番(2000年)、トランペット協奏曲(2000年)、ヴァイオリン協奏曲(2001年)、パガニーニの主題によるラプソディ~ピアノとオーケストラのための(2001年)、など多数。
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リーバーマンの作品は、伝統的な調性の要素とより冒険的な和声の構造を組み合わせたものであり、現代音楽としては取り付きやすいとされている。現代作曲家の中では最も頻繁に演奏・録音される作曲家の一人である。
もっともレコーディングされている作品は、ピアノとフルートのためのソナタ(1987年)、ピアノのためのガーゴイル(1989年)、フルートとオーケストラのための協奏曲(1992年)など。
他にも、フルートとギターのためのソナタ(1988年)、4つのチェロソナタ、ピアノ協奏曲第二番(1992年)、交響曲第二番(2000年)、トランペット協奏曲(2000年)、ヴァイオリン協奏曲(2001年)、パガニーニの主題によるラプソディ~ピアノとオーケストラのための(2001年)、など多数。
聴いてみるとたしかに「取り付きやすい」と思うのだが、「冒険的な和声の構造」の部分が、作品によってはやや乱暴なほど耳障りになることもある…かも知れない…。
また、「取り付きやすさ」の要素の一つに「ノリのよさ」みたいな部分もあり、曲によっては、そこがやや「調子が良すぎるアメリカン?」的なことを感じさせたりもする…(^^;)?
ピアノ関連作品は下記。出典:✏️LOWELL LIEBERMANN/ Works(本人公式サイト)
ピアノソロ作品
- piano Sonata No.1 Op.1 (1977)
- piano Sonata No.2 ("Sonata Notturna") Op.10 (1983)
- Four Apparitions Op.17 (1985)
- Variations on a Theme by Anton Bruckner Op.19 (1986)
- Nocturne No.1 Op.20 (1986)
- Gargoyles Op.29 (1989)
- Nocturne No.2 Op.31 (1990)
- Nocturne No.3 Op.35 (1991)
- Evening Prayer and Dream from Hansel und Gretel Op. 37 (1992)
- Nocturne No.4 Op.38 (1992)
- Album for the Young Op.43 (1993)
- Nocturne No.5 Op.55 (1996)
- Nocturne No.6 Op.62 (1998)
- Nocturne No.7 Op.65 (1999)
- Three Impromptus Op.68 (2000)
- piano Sonata No.3 Op.82 (2002)
- Nocturne No.8 Op.85 (2003)
- Four Etudes on Songs of Brahms Op.88 (2004)
- Four Etudes on Songs of Robert Franz Op.91 (2005)
- Variations on America (Ives) arr. Op.96 (2006)
- Nocturne No.9 Op.97 (2006)
- Nocturne No.10 Op.99 (2007)
- Variations on a Theme of Schubert Op.100 (2007)
- Nocturne No.11 Op.112 (2010)
- Two Impromptus Op.131 (2016)
2台ピアノ/連弾作品
- Variations on a Theme by Mozart for two pianos Op.42 (1993)
- Three Lullabies for two pianos Op.76 (2001)
- Daydream and Nightmare for two pianos, eight hands Op.94 (2005)
- Sonata for two pianos Op.117 (2011)
- Zorba’s Dance (Syrtaki) (Theodorakis) arr. for two pianos Op.133 (2018)
- Romance, Etude and Blessing for piano 4-hands Op.134 (2019)
ピアノ協奏曲
- Concerto No.1 for piano and orchestra Op.12 (1983)
- Concerto No.2 for piano and orchestra Op.36 (1992)
- Rhapsody on a Theme of Paganini for piano and orchestra Op.72 (2001)
- Concerto No.3 for piano and orchestra Op.95 (2006)
YouTube にはたくさんの音源があるので、とりあえず比較的気に入ったものをいくつかあげてみる。
コンサートやコンクールでの演奏機会も多い「ガーゴイル」。最初に聴いたリーバーマンの作品。ユジャ・ワンが 2013年にトッパンホールで弾いた音源。
あと、自分でも弾けるかも…と思ったのが、子供のための…(^^;)…作品。ピアニストのアンドリュー・ワイルドの2人の子供たちに献呈されたもののようだが、私にはちょっと弾けそうもない曲も入っている…(^^;)。
ピアノ:David Korevaar
ノクターンが 11曲ある。すべて聴いた訳ではないが、私の好みとしては微妙なところ。
♪ Lowell Liebermann - Nocturne No. 2 for Piano, Op. 31 (1990) [Score-Video]
♪ Liebermann, Lowell - Nocturne No. 4 Op. 38 (Video + Sheet)
♪ Liebermann, Lowell - Nocturne No. 4 Op. 38 (Video + Sheet)
そして、ちょっと気に入ったのが、このピアノ協奏曲第2番 Op.36。
あと、ピアノソナタも 3曲あるのだが、今ひとつピンと来なかった。全体的には、聴いていない曲がまだ沢山あるので、もう少し探索が必要だと思っている。
傾向としてはわりと気に入っているのだが、作品による私の感じ方のバラツキが少し大きい?…かも知れない…(^^;)。
ついでに、演奏機会が多いという(確かに YouTube の動画も多い…)「ピアノとフルートのためのソナタ」も聴いてみた。こちらは、正直に言うとよく分からない…(^^;)。
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