今年は何となく「低調」と感じたり、最近やや気分が冴えないのも、もしかしたら「ワクワク」を届けてくれる新しいピアニストに出会ってないことも一因なのかも…(^^;)?
それでも、以前に出会ったピアニストが素晴らしく成長した姿・演奏を届けてくれる場合もある。今回は、そういうピアニストも含めて 3人を選んだ。
一人だけ今年初めて出会って気に入ったピアニストがいる。…と思ったのだが、実は 2年前に一度聴いていた。ただ、そのときは作曲家に注目していたので、名前を覚えるまでには行かなかったようだ。
アルメニアのピアニスト、Hayk Melikyan(ハイク・メリクヤン or ハイク・メリキャン, 1980-)というのがその人で、現代ピアノ曲を得意にしている。演奏に独特の雰囲気があって、曲によってはちょっと気に入っている。
ちなみに、最初に聴いたのはペトリス・ヴァスクスの "Music for a Summer Evening" など。
それから、「10大ニュース」で 3位に選んだツォトネ・ゼジニゼくん。
最初に演奏を聴いたのはツォトネくん 9歳のときで、現代ピアノ曲を嬉しそうに弾く姿がとても気に入ったのだった。それが 3年ほど前で、将来が楽しみ…と思っていたのだが…。
今年、12歳になったツォトネ君がヴェルビエ音楽祭にデビューし、素晴らしいシェーンベルク、バルトーク、ドビュッシー、そして自作の曲を聴かせてくれたのだ…(^^)♪
これは「将来」どころか「来年」が楽しみになってきた ♪
それから、2018年浜松国際ピアノコンクールの優勝者、ジャン・チャクムルくん。
実は、浜松国際ピアノコンクールで聴いたときはそれほど惹かれなかったのだが…。久しぶりに聴いた『国境なきピアノ曲』という CD の演奏は本当に素晴らしかった ♪
プログラムも意欲的で、バルトークのピアノソナタを初め、ディミトリス・ミトロプーロス、アフメト・アドナン・サイグン、ジョルジェ・エネスクという近現代作曲家の大曲をそろえている。
私の印象としては「一皮むけた」という言葉が一番合っているような気がしている。演奏に「意思」を感じるし、「感情」もこもっている。そして、それを実際の音にするだけの「技術」を自分のものにしている…しつつある…?
もっと大きくなりそうな「器」を感じさせる演奏だと思った ♪
なお、バッハのトッカータを聴き比べたときに、ちょっと気に入った女性ピアニストが二人いる。Lisa Smirnova(リサ・スミルノヴァ、1972- )と Hortense Cartier-Bresson(オルテンス・カルティエ=ブレッソン)。
ただ、音源があまり多くなく、またその後の「出会い」も今のところないので、「お気に入りピアニスト」とまでは言えないかも…。
来年はもっとワクワクするピアニストに出会えますように…(^^)♪
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