第7章 バッハを演奏する
第8章 ネイガウスのレッスン風景
●感想(青字は抜き書き)
この公開レッスンでは、バッハの平均律第1巻から「プレリュードとフーガ」(どれか不明)を学生が弾いた後に、ネイガウスの指摘と説明がある。参考になったのは、次の3点である。
①テーマを際立たせることを大げさにしない
②深みのある音を目指す
③細かい音符で急がない
その部分をいくつか抜き書きしてみる。
あなたは…主題を多少大げさに弾いています。…〈分離〉のためにだけ分離をしていて、対旋律の明確さのなかに、全体として作品の全貌を生み出すために分離するということをしてないのです。
あなたの音はあまりにも表面的です。もっと深みを持たせて弾く必要があります。
最初の主題は少しセンチメンタルに響いています。…このフレーズをより深みを持って演奏する必要があります。
テーマで16音符が現れるや否や、すぐさま学生たちはこれらの音符を速く弾き始めます。私はといえばまさに反対のことをさせようとします。私は、速く弾かれる音符がメロディーに変わるようにと強いています。
第8章のレッスン風景は、ネイガウスの考え方がうかがえて面白い。が、初心者に参考になるような話はないので割愛する。
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