●第1章 ネイガウス金言集から(※番号は金言集の項番)
出典:『ネイガウスのピアノ講義』
22.もっとも有益なのは、あらゆるニュアンスを出しながら、テンポを遅くして弾いてみることです。時間を手中にすることは非常に大切です。…
28.リヒテルにリタルダンド、アッチェレランドの仕方を学びなさい。誰も、リタルダンドはこうで、アッチェレランドはこうだなどと、言葉では語ることができないでしょうから。
47.…バッハを冷淡に弾くことは馬鹿げてます。バッハの音楽には、感傷性はありませんが、人間性があります。
57.装飾音にそれほど表情をつけないように。チャイコフスキーやシューマンならば、そのようであり得るかもしれませんが、ショパンでは違います。…
88.大切なものをはっきりさせないで、全てを同じように響かせてはいけません。…
91.演奏中は、自分自身のことを考えないで、音楽や作曲家について考えなさい。
97.作曲家は実際に演奏しなければならない100分の1を楽譜に書いています。ところがそれすらあなたは実行していません。
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●感想
104項目の金言集であるが、レッスン中の指摘のようなものも多いので、初心者の私には少し難しい。それと、一つ前に読んだ「ピアノ演奏芸術」に書いてあったこともあるので、抜書きの量はやや少ない。
練習方法として22.項はたしかに有益だと思う。「時間を手中にする」とは、音楽の流れを完全にコントロールすることだと思われるが、非常に難しいことである。
28.はそうだろうと思う。もっといい音楽を聴かねば。
57.は今練習しているショパンに当てはめてみたいと思う。
97.は耳が痛い。
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