第2部回想のネイガウス
第1章 幼いころの想い出
第2章 キエフの出会い
第3章 スヴェルドロフスクの流刑時代とその後
第4章 ネイガウスと小説家パステルナーク
第5章 ネイガウスとリヒテル、そしてギレリス
第6章 さまざまなエピソード
第7章 不滅の心―ゲンリッヒ・ネイガウスの臨終に
●感想(青字は抜き書き)
第2部は上の章立てから分かるように、ネイガウスに関わった人たちの思い出話などである。彼の人となりや幅広い深い教養が分かったり、音楽や演奏に対する考え方が垣間見えて面白い。だが、抜き書きや要約は難しいので、ノートをとることはあきらめた。
とはいうものの、2~3箇所だけ。レッスンでの口癖や指導法に関して。
「速く、大きな音でピアノを叩くということは、立派に弾くことをまったく意味しない」
「きみねえ、頑張るのを控えめにしたまえ、君の心のなかで響いているものに素直に従うということを学びたまえ」
ゲンリッヒ・ネイガウスは私たちにたえずピアノ抜きで学ぶことを勧めました。つまり、楽譜を目で追いながら意図的に音楽を想像し、一定のイメージを形作りながら、この過程を通して作品を記憶していく、ということでした。
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