鍵盤(ピアノ)音楽史の勉強の前半、《鍵盤音楽史:バッハ以前》があと 3人で終わりになるので、そろそろ後半の「現代」のアプローチ方法を考えなくてはならない。
前回、ドビュッシー以降を生まれた年順に並べたら 76人も出てきて途方に暮れていた(↓)ので、昨日少し見直してみた。
これに、最近知ったウクライナのヴァレンティン・シルヴェストロフを追加して 51人のリストができた。
さらに、これまでにある程度聴いたり調べたりした作曲家に関連する記事を探して、年代順に並べてみた。これが 37人分あった。なので、単純に引き算するとあと 14人となる ♪
…ということで昨日作ったのがこれ(↓)。ここに記事を追加していくつもり。
単純には 14人を調べるということになるが、以前調べた中には単に「聴きかじった」程度の作曲家も結構いるので、そういう場合は再調査?ということになると思う。
で、最初は楽派とか潮流とかを追いかけようと考えていたが、それは諦めた。それぞれの作曲家を個別に聴いていく中で、それぞれの個性を感じていければいいと思う。
バロック、古典、ロマン、近現代などの時代区分や印象主義などの区分は、後の世の学者たちが決めたものである。現在進行形の「現代」、つまり歴史の評価や解釈が定まってない時代の音楽を分類することには無理があると思ったのだ。
今回、《鍵盤音楽史:現代》を作るにあたって、昔のブログから関連記事の引っ越しも少しやったのだが、その中にこんな記事があった。
そこに「音友」の記事から、現代作曲家の分類みたいなものをコピペしてある。こんな感じ(↓)で、それぞれに作曲家名が数人ずつ並んでいる。
- トータル・セリー音楽
- クラスター音楽
- 偶然性の音楽
- ミニマル・ミュージック
- それ以降の多様な展開?:ノイズを含めた音色の拡張、新しい複雑性、スペクトル楽派、引用の音楽
- ロシア三羽ガラス:多様式主義(内容にふさわしい様式の自由な組合せ)
- 新ロマン主義
- 21世紀
専門家が書いても、「それ以降の多様な展開?」とか「21世紀」と表現するしかない…というのが実情なのだろう。キーワードを知っておくのは参考になりそうだが…。
そういう意味では、音大の「鍵盤音楽史」という科目の講義内容を調べたときの記事(↓)も参考にできそうだ。
講義内容は下記のようになっていて、各回に何人かの作曲家の作品を鑑賞することになっている。これもキーワードは覚えておくことにしようと思う。
- 調性機能からの脱却【無調、並行和音、教会旋法、半音階、複調】
- 色彩へのまなざし【並行和音、教会旋法、神秘和音、MTL、神智学、共感覚】
- 12音技法からトータル・セリエリズムへ【12音技法、トータル・セリエリズム】
- リズム語法の革新 【変拍子、アクセント、ポリフォニー、ポリリズム】
- ナショナリズムと音楽 【ナショナリズム、原始主義、民謡】
- ジャズとの融合【ジャズ、ラグ、即興、騒音】
- 機械と人間【自動ピアノ、微分音、確率論】
- 反復音楽【反復、ミニマル・ミュージック】
- 引用音楽【引用、コラージュ、新古典主義、パロディ、オ マージュ】
- ダダイズム、シュルレアリスムの周辺〜そしてフルクサス へ【ダダイズム、表情記号、題名、楽譜、フルクサ ス】
- 図形楽譜【図形楽譜、偶然性】
- 不確定性の音楽、偶然性の音楽【不確定性、偶然性、チャンス・オペレーション ズ】
- 特殊奏法、プリペアド・ピアノ【内部奏法、倍音、プリペアド・ピアノ】
- ピアノと身体【クラスター、ペダル、倍音、声、ピアノを弾く身 体】
ただ、問題は「前衛音楽」「実験音楽」的な「現代音楽」には、私自身ほとんど興味を失っていることだ。上のキーワードのほとんど…?
今回引っ越してきた記事の中にも、そういう「現代音楽からの決別」を宣言?した記事もあった…(^^;)。吉松隆さんの本の読書感想文(↓)で…。
…ということで、《鍵盤音楽史:現代》のアプローチとしては、個別の作曲家の「いいピアノ音楽」探しということになりそうだ…(^^)♪
とりあえずは自分の「感性」…というか単なる「好み」?…が頼りだ…(^^;)。
おまけ。今回引っ越してきた主な過去記事。
ちなみに、今でもお気に入りの現代ピアノ曲を探すことは(細々と…)継続している。
2014年にも似たようなことをやっていた。
【関連記事】
《クラシック音楽の時代区分は難しい…とくに近現代は…》
《鍵盤音楽史:バッハ以前》
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