2016年3月24日木曜日

「いま」に生きる作曲家の音楽を聴こう!(音友4月号記事)

一昨日に [作曲家探索 2016] というまとめ記事(一覧表)を作って、現代〜同時代の作曲家(のピアノ曲)を探し始めた。昨日は、その第一弾としてレーラ・アウエルバッハという凄い女流作曲家のことを調べた。

で、「音楽の友」4月号の目次を見ていたら、「『いま』に生きる作曲家の音楽を聴こう!」という、ぴったりの特別企画が目に入った。これこそ「遭遇」である。

ラッキー!♪ ということで、さっそくページをめくってみた。


中身は盛り沢山というか、2ページ程度のコラム的な記事がいくつか並んでいて、よく言えば「さまざまな切り口から…」、悪く言えば「焦点が定まらない…」感じで、今ひとつ読み応えは感じなかった。ある意味、今の音楽状況を反映しているのかも…。

とはいえ、知らないことだらけなので、とりあえずのお勉強にはとても役に立ちそうだ。まだ全部の記事を読んでいないのだが、日本人作曲家4人による座談会は面白かった。


「現代音楽(ノイエ・ムジーク)の歴史と代表的な作曲家たち」という記事がよくまとまっているので、現代〜同時代作曲家の一覧表的なメモを作ってみた。

カプースチンとか抜けている作曲家もかなりあると思うが、作曲家探索の参考の一つになりそうだ。ピアノ音楽だけでなく、クラシック音楽全体で見たときの代表的作曲家リスト、と見ればいいのだろう。


トータル・セリー(総音列)音楽
ダルムシュタット現代音楽夏期講習会(1946〜)に集まった若者たち(前衛三羽ガラス)

ピエール・ブーレーズ(1925-2016)
カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007)
ルイジ・ノーノ(1924-1990)


●クラスター(音群作法)音楽

ヘンリー・カウエル(1897-1965)
ジョルジュ・リゲティ(1923-2006)
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-)


●偶然性の音楽

レナード・バーンスタイン(1918-1990)
ジョン・ケージ(1912-1992)
アール・ブラウン(1926-2002)
クリスチャン・ヴォルフ(1934-)
モートン・フェルドマン(1926-1987)


●ミニマル・ミュージック(←アジア等民族音楽)

ラ・モンテ・ヤング(1935-)
テリー・ライリー(1935-)
フィリップ・グラス(1937-)
スティーヴ・ライヒ(1936-)


●それ以降(多様な展開?)

ヘルムート・ラッヘンマン(1935-)
 →ノイズを含めた音色の拡張
ブライアン・ファーニホウ(1943-)
 →「新しい複雑性」
ジェラール・グリゼー(1946-)
 →スペクトル楽派の始祖
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)
 →「引用の音楽」


●ロシア三羽ガラス
→多様式主義(内容にふさわしい様式の自由な組合せ)

アルフレッド・シュニトケ(1934-1998)
エディソン・デニソフ(1929-1996)
ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-)


●新ロマン主義(古い時代へのノスタルジー?)

アルヴォ・ペルト(1935-)


●21世紀

カイヤ・サーリアホ(1952-)
マグヌス・リンドベルイ(1958-)
ジョージ・ベンジャミン(1960-)
マーク=アンソニー・タネジ(1960-)
タン・ドゥン(1957-)


日本

武満徹(1930-1996)
湯浅譲二(1929-)
一柳慧(1933-)
石井眞木(1936-2003)
池辺晋一郎(1943-)
三枝成彰(1942-)
近藤譲(1947-)
佐藤聰明(1947-)
西村朗(1953-)
細川俊夫(1955-)
猿谷紀郎(1960-)
斉木由美(1964-)
望月京(1969-)



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