2022年3月9日水曜日

日本の現役ピアニストが取り上げている現代ピアノ曲 ♪

たまたま読んだ記事(↓)で知ったのだが、東京オペラシティでは「B→C(ビートゥーシー)」という企画があって、バッハと現代音楽作品を組合せたプログラムによる定期演奏会を行っているそうだ。ほぼ毎月、しかも 1998年から続いているらしい…すごい…😲!

✏️瀬川裕美子、気鋭の知正派ピアニストがバッハとコンテンポラリーを編む企画〈B→C〉を前に意気込みを語る(Mikiki)




「B→C」というのは "Bach to Contemporary" という意味らしい。

日本の現役のピアニストたちがどんな作品を取り上げているのか気になって、2018年度から 5年分のプログラムを見てみた。

弦楽器、管楽器、声楽、邦楽など、さまざまな楽器のリサイタル形式になっているので、ピアノは年に 1人か 2人である。この 5年間のピアニストは下記の通り。

2018年度:中桐 望、佐藤 彦大
2019年度:黒岩 航紀
2020年度:北村 朋幹、保屋野 美和
2021年度:瀬川 裕美子
2022年度:田中 翔一朗


この 5年間に取り上げられている現代作品を作曲年代順に並べてみたのが文末の表。

レヴィツキ、オブホフ、ロスラヴェッツ、ノアゴー、ミュライユ、ベルトラン、ノイヴィルト、アンドレ、ボロフスキなど初めて聞く名前も沢山ある。

日本人でも、南聡、酒井健治、足立智美、北爪裕道あたりはよく知らない…(^^;)。

現代ピアノ曲を調べるときに参考にしようとは思っているが、今でも作曲家の数が多すぎるので(↓)、どういうアプローチを取るのかいまだに考え中である…😞。



作曲家・作品
レヴィツキ(1898-1941):魅せられたニンフ
オブホフ(1892-1954):祈り
1919ロスラヴェッツ:5つの前奏曲
1926バルトーク:《ミクロコスモス》から第148〜153番「6つのブルガリア舞曲」
1944メシアン:《幼子イエスに注ぐ20のまなざし》から「喜びの聖霊のまなざし」
1946デュティユー:ピアノ・ソナタ(〜1948)
1946ケージ:《ソナタとインターリュード》(〜1948)
1948ケージ:トイピアノのための組曲(1948)
1949メシアン:4つのリズムのエチュード(〜1950) 
1955ラウタヴァーラ:イコン op.6(1955)
1955ブーレーズ:ピアノ・ソナタ第3番(〜1957/63)から「コンステラシオン」
1959湯浅 譲二:プロジェクション・トポロジク
1973ノアゴー:ターン
1986武満 徹:夢みる雨[チェンバロ]
1992ミュライユ:別離の鐘、微笑み… ─ オリヴィエ・メシアンの想い出に
1992武満 徹:雨の樹 素描Ⅱ ─ オリヴィエ・メシアンの追憶に
2000南 聡:ジグザグ バッハ op.45-4
2000池辺 晋一郎:J.S.の声のほうへ ─ ピアノのために
2003ノイヴィルト:マルシュアス(〜2004/2006)
2003ベルトラン:ハオ
2005カーター:《ピアノについての2つの考察》(〜2006)から「カテネール」
2006西村 朗:神秘の鐘
2007高橋 悠治:《アフロアジア的バッハ》
2010藤倉 大:milliampere[トイピアノ]
2011アンドレ:iv 11b(2011/17)
2012酒井 健治:ピアノのための練習曲集第1巻(2012/16)
2015ボロフスキ:《ミニアチュア》集(〜2017)
2020足立 智美:スクリャービン・シンセサイザー第2番
2022北爪 裕道:リインカーネーション ── エクステンデッドピアノのための



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