学生時代に少なくとも一回は聴いていると思うのだが、なにせ長いので全曲聴いたのかどうかは自信がない。第1部には何となく聴き覚えのあるところもあるが…(^^;)。
BWV248
🎼バッハ(1685-1750)の作品一覧/Wikipedia
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「クリスマス・オラトリオ」という名前から、昨日今日と聴いたのだが、調べてみると 12月25日〜 1月 6日まで 6回に分けて聴く(演奏する)ものらしい…(^^;)。
ちなみに、ドイツ語で「メリー・クリスマス」は "Frohe Weihnachten" と言うそうで、意味は「聖なる夜」。この「夜」は複数形で 1月6日までの期間を表している…。
有名な作品なので解説も多い。詳しくはそちらに譲るとして、ここでは自分のために少しメモを書いておこうと思う。
まず、全体の構成。前半の 3部がクリスマス(イエスの誕生と羊飼いたちとの出会い)で、後半の 3部が新年(イエスの命名と東方の博士たちの来訪)となっている。
- 第1部「声を挙げて喜びその日々を讃えよ」:ベツレヘムにおけるイエスの誕生
- 降誕節第1祝日 (12月25日)
- 第1〜9曲:25分
- 第2部「その地方で羊飼いたちが」:野にある羊飼いたちへの天使のお告げ
- 降誕節第2祝日用 (12月26日)
- 第10〜23曲:30分
- 第3部「天の支配者よ舌足らずの祈りを聞き入れよ」:羊飼いたちの幼子イエス訪問
- 降誕節第3祝日用 (12月27日)
- 第24〜35曲:25分
- 第4部「感謝し、讃美してひざまづけ」:幼子イエスの命名
- 新年用 (1月1日)
- 第36〜42曲:20分
- 第5部「栄光あれと、神よ汝に歌わん」:東方の博士たちの到来とヘロデ王の不安
- 新年後の第1日曜日
- 第43〜53曲:25分
- 第6部「主よ、高慢な敵がいきまくとき」:博士たちのマリア/イエスとの巡り会い
- 顕現節 (1月6日)
- 第54〜64曲:25分
この構成でも分かるように、この作品はクリスマス・シーズン(12月25日〜 1月 6日)用の教会カンタータ集とも言えるものである。
バッハは「クリスマス・オラトリオ」としてまとめる構想を持って、前もっていくつかのカンタータを作っていたようで、それが結果的にたくさんの「パロディー」(先行作品の転用)となっている。
とくに 3つの世俗カンタータ(「岐路のヘラクレス」BWV213、「太鼓よとどろけ、ラッパよ響け」BWV214、「恵まれたザクセン、おまえの幸をたたえよ」BWV215)からは 11曲(第1,4,8,15,19,24,29,36,39,41,47曲)を転用している。
また、第 6部においては教会カンタータから 7曲が転用されている。そして、マタイ受難曲にも登場するコラール旋律も何度か登場する。
以上、主な出典は下記。
✏️J.S.バッハ「クリスマス・オラトリオ」について(横浜合唱協会)
✏️クリスマス・オラトリオ (バッハ)(Wikipedia)
あと、詳しい解説(PDF)を二つほど見つけたのだが、まだ読めていない。
✏️J.S.バッハ 「クリスマス・オラトリオ」解説(浜松バッハ研究会)
長い曲なので、YouTube で先頭に出てきたこの音源(↓)だけ(2回)聴いた。受難曲と違って、イエスの誕生にまつわる話なので、暗さがない分こちらの方が楽しく?聴けるかも知れない…(^^)。
ドイツの Herderkirche in Weimar で収録されたもので、EuroArts のコピーライト表示から 2000年の録画と思われる。指揮は John Eliot Gardiner。Monteverdi Choir、English Baroque Soloists 等の演奏。
第2部の最初の曲(全体では第10曲)「シンフォニア」は、全64曲の中で唯一、器楽だけの曲である。単独で演奏されることも多いようだ。
そのピアノ編曲版をラン・ランが弾いている動画を見つけた。元の曲より短いので、少し省略があるのかも知れない。いい感じのピアノ曲になっている ♪
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