2021年10月7日木曜日

Bach100: トリオ・ソナタはオルガン曲 第1番 変ホ長調 BWV525

「J.S.Bachの作品100曲を聴く」《Bach100BWV🎧》プロジェクト、今日は「トリオ・ソナタ第1番 変ホ長調」BWV525。「6つのトリオ・ソナタ」というオルガン曲集の 1曲目。

たぶん、聴くのは初めて。こういう作品があることも知らなかった…(^^;)。


BWV525 🎼バッハ(1685-1750)の作品一覧/Wikipedia


もともと「トリオ・ソナタ」というのは、バロック音楽における室内楽曲の一つで、「2つの独奏旋律楽器と通奏低音の3パートの合奏形式」である。

で、「6つのトリオ・ソナタ」というオルガン曲集は、息子のヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの音楽教育用に作曲されたと言われている。

3つのパートを「右手・左手・足鍵盤」がそれぞれ独立した声部として受け持つ形となっているので、オルガン曲としての難易度は高い。バッハはかなり厳しい教育パパだったのかも…(^^;)?


作曲されたのは1727年から1732年(バッハ 42〜47歳、ヴィルヘルム・フリーデマン17〜21歳)。各曲は「急-緩-急」の3楽章で構成されるが、第4番のみアダージョの序奏部が付け加えられている。

ヴァイオリン、フルートと通奏低音(チェンバロと、チェロまたはビオラ・ダ・ガンバ)などの組み合わせで、元々の「トリオ・ソナタ」として演奏されることも多い。


曲集は次の 6曲で構成されている。

BWV525 第1番 変ホ長調
BWV526 第2番 ハ短調
BWV527 第3番 ニ短調
BWV528 第4番 ホ短調
BWV529 第5番 ハ長調
BWV530 第6番 ト長調

このうち第1番は、リコーダーとオーボエと通奏低音のために書かれたヘ長調のトリオ・ソナタが原曲になっていると考えられている。

第3番の第2楽章は、後にフルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲 イ短調 BWV1044 の第2楽章として流用されている。

第4番の第1楽章は、カンタータ第76番「天は神の栄光を語る」BWV 76 の第2部冒頭のシンフォニアから流用したもの。


また、モーツァルトは、第2番の第2・第3楽章を弦楽三重奏「6つの前奏曲とフーガ K. 404a」に、第3番の第2楽章を弦楽三重奏用に編曲している。

以上、出典は✏️6つのトリオ・ソナタ(Wikipedia)。


YouTube で聴いたのはオランダバッハ協会の "All of Bach" の音源。なかなか軽やかな曲で、いい感じだと思う ♪


弾いているのは Wolfgang Zerer(1961〜)というドイツのオルガニスト。ハンブルクの St. Catherine's Church での 2014年10月21日の録音。

使用楽器は 15世紀〜19世紀に作られて、2013年に Flentrop というオルガンの修復をやっているオランダの会社によって修復されたもの。


バッハのオルガン曲では、トン・コープマン(Ton Koopman)というオランダのオルガン&チェンバロ奏者が有名らしいので、その演奏も聴いてみた。


上の Wolfgang Zerer とどちらがいいのかはよく分からない…というのが正直なところ…(^^;)。使用楽器による違いも、ピアノなどと比べると大きいような気もするし…。

使用オルガンについては、"Arp Schnitger (construido en 1689 -93), Jacobi-Kirche, Hamburgo" という記載がある。


ハインツ・ホリガー(オーボエ)が参加しているトリオでの演奏があったので聴いてみた。室内楽曲として、何の違和感もない演奏だ。これはこれでいいと思う ♪

演奏者は下記。

Heinz Holliger (Oboe)
Christiane Jaccottet (Harpsichord)
Tabea Zimmermann (Viola) 
Thomas Demenga (Violoncello)



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