ショパン国際ピアノコンクール、第3ステージ 2日目。今日期待しているピアニストはガジェヴ(Alexander Gadjiev)くんと J J Jun Li Bui くん。
この二人は期待通り+αの演奏を聴かせてくれた ♪ そして、Martin Garcia Garcia くんは期待以上のいい音楽を届けてくれた。 幸せなひとときだった…(^^)♪
彼らの演奏で、やっと第2ステージの審査結果ショック?から立ち直れた…(^^;)。
第3ステージも次に進んでほしい人には Y、そうでない人には N をつけている。Y? は次点、または判断に自信がない…(^^;)。あくまで私個人の好みを基準に…。
赤字は私が第2ステージで Y をつけた人。青字は第1ステージでいいと思った人。演奏がとくに気に入った人とお気に入り候補には😊マーク。
- Ms Leonora Armellini, Italy :N
- Mr J J Jun Li Bui, Canada :Y😊
- Ms Michelle Candotti, Italy :N
- Ms Yasuko Furumi, Japan :Y
- Mr Alexander Gadjiev, Italy/Slovenia :Y😊
- Ms Avery Gagliano, U.S.A. :N
- Mr Martin Garcia Garcia, Spain :Y😊
- Ms Eva Gevorgyan, Russia/Armenia :N
1日目と打って変わって、今回はお気に入りマーク(😊)が 3人 ♪
ガジェヴくんは、Polonaise-Fantasy op. 61 の最初の音から惹き込まれた。心が洗われる思いがした ♪ ソナタ Op. 35 も名演だと思う。
J J Jun Li Bui くんのソナタ Op. 58 も絶品 ♪ 17歳とはとても思えない演奏だ。
Martin Garcia Garcia も素晴らしかった ♪ 音楽を楽しんでいる雰囲気が良くて、好きなタイプのピアニストだ。第2ステージではやや乱れた感じで "N" をつけてしまったが…(^^;)。
第3ステージでは、彼の音楽性や「ノリ」(歌っていた…(^^;)?)をそのままに、丁寧さが加わって、素晴らしく美しい音楽を紡ぎ出してくれたと思う。
みんな素晴らしい演奏だったが、私の好みであえて順番をつけると、Alexander Gadjiev、J J Jun Li Bui、Martin Garcia Garcia …かな?
彼らに共通するのは、その音楽から伝わってくる「詩心、歌心、情感、音楽性」の豊かさ。ピアノの美しい音の中に、聴く者の心に直接伝わってくる何かがある。
「音楽性」というのは、音楽でしか表現できない「真善美」のようなものだと思っている。そういうものが含まれるピアノの音は豊かで美しい。
技術的には、ピアノの音や可能性を最大限に引き出す「表現技術」のようなものなのだろうが、それは表現するための手段(裏方)でしかないと思う。
もちろん、演奏者と聴き手の相性のようなものもあるのだと思う。好みとか価値観とか…。それは、人と人の付き合いと同じである。
…ということで、上の 3人は文句なしのブラボー ♪ だったのだが、個人的にちょっと意外(失礼…(^^;)…)だったのが、古海行子さん。
これまでのステージでは、キッチリした演奏だけど音に伸びがなく、あまり印象に残らなかったのだが、今回はちょっと違っていた。
音もよく出ていて響き(伸び)もよく、演奏(音楽の流れ)も良かったと思う。とくに感心したのがロンド Op. 16 とソナタ Op. 58。思い切り気持ちよく弾けているようで、力強ささえ感じた。ファイナル、頑張ってほしい♪
おまけ。河合優子さんのこのツイート(↓)にいたく共感…(^^)♪
Martin Garcia Garcia
ショパンの幸せな側面を
最もよく伝えてくれるアーティスト。
[ショパン・コンクール2021・第3次予選]
— Yuko Kawai 河合優子 (@YukoKawai) October 15, 2021
Marcín García García
Fazioli
“光と希望のショパン”を奏でる
Marcín の選んだプレリュードは長調のものばかり。
ソナタも op.35 ではなく、最後に希望が輝く op.58。
最後の和音が見事。
ショパンの幸せな側面を
最もよく伝えてくれるアーティスト。
第3ステージ 残りの日程(最終日)。
10月16日
- Mr Nikolay Khozyainov, Russia
- Ms Su Yeon Kim, South Korea
- Ms Aimi Kobayashi, Japan
- Mr Mateusz Krzyżowski, Poland
- Mr Jakub Kuszlik, Poland
- Mr Hyuk Lee, South Korea
- Mr Bruce (Xiaoyu) Liu, Canada
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