実際に運転したりビデオを見せられたりと面倒ではあったが、視力検査では「年齢の割には動体視力いいですね」とか「水平視野も広いですね」とか褒められて(おだてられて?)、終わってみればちょっとだけ清々しい気持ちで帰宅できたのだった ♪
で、無理やりピアノに結び付けて記事を書こうと思って検索したら、「動体視力」のことを書いているピアノの先生たちが結構いて、ちょっと意外だった。
上の図は講習でもらった冊子から引用させていただいたもの。年齢が上がると静止視力よりも動体視力の方が落ちていく、というグラフである。
私の場合、静止視力 0.8、動体視力 0.3(5回測定して 0.4, 0.3, 0.4, 0.2, 0.3 の平均)だったので、褒められるほど良いわけでもない。やはり「おだて」だったか…(^^;)。
ちなみに、動体視力には「DVA動体視力(DVA:Dynamic Visual Acuity)」と「KVA動体視力(KVA:Kinetic Visual Acuity)」の 2種類があるそうだ。DVA の方は、目から等距離で左右に動くものを見る動体視力。KVA の方は、前後に動くものを認識する動体視力。
私がやったのは、遠くから「ランドルト環」(上下左右一箇所が欠けている円)が近づいてきて見えたら上下左右のボタンを押すという検査だったので KVA動体視力のようだ。
下の図も同じ冊子からの引用だが、若年者に比べて高齢者は「周辺視野」が落ちる、なので「見落とし率」が上がるというグラフである。
講習会での検査では、正面を見た状態で、真ん中から真横まで円に沿って動いていく白い球がどこまで見えるか?というのをやった。
私の場合、右(右目)が 91度、左(左目)が 92度で、合計の視野角は 183度であった。これは若者並みだそうで、ちょっと嬉しかった。
高齢者の場合、左右それぞれ 75度くらいしか見えないらしい。
で、ピアノと視力の話である。
ピアノの先生たちの記事を読むと、根拠ははっきりしないが「動体視力と反射神経が高くないと、技巧的な曲も弾けません」とか、「鍵盤までが遠いし…鍵盤の広さも一瞬で見なくてはならず…(視力は大事)」みたいな内容が多い。
また「初見」を想定しているのか、動体視力が良くないと速い曲をテンポどおりに弾けないなどと書いてあるものもある。
中にはトレーニングの方法を伝授しているものも…。
逆に、ピアノを弾くと目が悪くなるという、これも根拠が不確かな情報もある。
「黒と白の縞模様や点模様が最も目に悪い」そうで、ピアノの鍵盤は「黒と白」でできているので、「練習すればするほど視力が落ちるという説」もあるそうだ…(^^;)?
…と、この辺りまで読んで、こりゃちょっとマユツバものかな?と思い始めた…😓。
確かに、ピアノを練習するときにはかなり目を使っているし、暗譜するまでは楽譜を見るのにかなり目が疲れるのも事実である。老眼の私にとってはさらにつらい…。
暗譜して弾くときも、ときどき音(鍵盤)を確認することもあるし、視力は大事だとは思う。左右の手が離れているときに正確に打鍵するのは苦労する(↓)。
《ピアノ奏法:左右泣き別れアルペジオの克服?》
でも、だからといって「動体視力と反射神経が高くないと、技巧的な曲も弾けません」と言えるのだろうか? 「動体視力」と「ピアノ演奏」との関連を科学的に調べたものは、ネットの検索では見つからなかった。
そもそも、辻井伸行くんの「ラ・カンパネラ」をどう説明するのか…な…(^^;)?
おまけ。歳のせいか、年齢とピアノの関係に関する話題にはつい反応してしまう…(^^;)。
これまでにも、このブログで関連する記事をたくさん書いているので、その一部を下の【関連記事】でご紹介しておく。ご参考まで…🤗。
【関連記事】
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《シーモアさん90歳のインタビュー「今が一番うまく弾ける♪」》
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2 件のコメント:
失礼ながら。
くっだらね〜。
目で見ながら弾く?
んなことやってるうちは弾けんです。
Rockzaemon さん、こんばんは。コメント、ありがとうございます ♪
おっしゃること、ごもっともです。
この記事は、ピアノの先生たちが意外に「視力」のことを書いているおられるので、ちょっとビックリしながら半分(以上?)冗談で書いた記事なので、笑い飛ばして戴くのが一番いいと思います。くだらない記事ですみません…。ちなみに、私の場合、まだまだ目に頼っている部分があるので、なかなか「弾けんです」…(^^;)。
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