ラズモフスキー四重奏曲、ピアノ協奏曲第4番、ヴァイオリン協奏曲、オペラ《レオノーレ》などの傑作が次々と生まれた、充実した時期の作品である。
Op.60
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
いくつかの解説記事に書いてあることをまとめるとこんな感じ(↓)…かな? シューマンなど他の作曲家からのコメントを見ると、やや意見が分かれているようだ。
- ヨゼフィーネ・ブルンスヴィックとの恋愛関係が順調な時期に書かれたので、暖かみのある優しい明るさに満ちている
- シューマン「北欧の2人の巨人(《英雄》と《運命》交響曲)に挟まれた清楚可憐なギリシャの乙女」
- ベルリオーズ「スコアの全体的な性格は生き生きとしていて、きびきびとして陽気で、この上ない優しさを持っている」
- ロバート・シンプソン「ギリシアの乙女ではない。巨人がとても軽快に滑らかに体操をしている。交響曲第4番には、鋼の筋肉が潜んでいる」
なので、「乙女」と「鋼の筋肉」のどちらを前面に出すかによって演奏の印象もかなり変わるようだ(↓)。
「第4番の印象は、指揮者とオーケストラ次第で別物のように変わる。…優美さを前面に出した芳しい演奏もあれば、革新性に焦点を当てた演奏もあり、エネルギーの大放出で圧倒する演奏もある」(『花の絵』の記事より)
以上、主な出典記事は下記。
✏️ベートーヴェン 交響曲第4番(花の絵)
✏️交響曲第4番 (ベートーヴェン)(Wikipedia)
沢山の演奏を聴き比べるほどの時間がなかったので、YouTube にあるいくつかを聴いた限りでは、パーヴォ・ヤルヴィ指揮のブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団 (DKB:Deutsche Kammerphilharmonie Bremen)の演奏が一番気に入った。
♪ Beethoven: Symphony No.4; Jarvi, DKB
ベートーヴェンの喜びが伝わって来るような第1楽章。優しさあふれる、でも筋肉のバネも感じる第2楽章。ベートーヴェンとヨゼフィーネが踊っているような第3楽章。疾走するリズムの中に筋肉と乙女の優しさが織り込まれる第4楽章 ♪
クリスティアン・ティーレマンが振ったウィーンフィルの演奏(↓)もいい感じなのだが、こちらは「優雅さ」がベースになっていて、「乙女」派の演奏と言えるのかも…?
♪ Beethoven, Sinfonía Nº 4. Wiener Philharmoniker, Christian Thielemann
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