2020年9月6日日曜日

BTHVN op.59: ラズモフスキー弦楽四重奏曲第9番は面白い ♪

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今日は Op.59 の弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調、第8番 ホ短調、第9番 ハ長調の 3曲。

ロシアのウィーン大使でベートーヴェンの支援者、ラズモフスキー伯爵(お抱えの弦楽四重奏団を持っていた)の依頼で作曲された。ラズモフスキー第1番〜第3番とも呼ばれる。


Op.59

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


op.18 の弦楽四重奏曲 第1番〜第6番から 6年後の作品。op.18 とは一線を画するほど革新的で、後期の斬新な作品への先駆けとなった重要な作品…とのこと。

「ラズモフスキー」の名前は知っていて、有名であることも知っていたが、ほとんど聴き覚えがない…(^^;)。弦楽四重奏というのはそれほど聴いてこなかったし…。

なので、私にはまだ弦楽四重奏曲の演奏について語る資格はない。弦の響きやハーモニー(アンサンブル)の美しさ、音楽の流れの心地よさで判断するしかないと思う。


今回この作品を聴くにあたっては、専門家や先輩諸氏のご意見を参考にしようと思って、いくつかの解説記事やブログ記事を読んでみた。…のだが、オススメの演奏や弦楽四重奏団がやたらと多過ぎて、かえって混乱してしまった…(^^;)。

本当にたくさんの弦楽四重奏団があるようで、ちょっと調べただけでも、エマーソン、アルカン、スメタナ、ジュリアード、バリリ、ブダペスト、ブッシュ、ズスケ、ヴェーグ、ゲヴァントハウス、アルバン・ベルク、メロス、ボロディン、…とキリがない。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の演奏について、全集名盤ランキングをしてくれている記事(↓)を見つけたので、今後の参考のためにメモしておく。

✏️ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集名盤 ~汲めども尽きない魅力(ハルくんの音楽日記)

  1. ブダペスト
  2. エマーソン
  3. ヴェーグ
  4. ジュリアード
  5. ゲヴァントハウス

その他、個別の曲でベストになったのはブッシュとヴェラーだそうだ。


…で結局は、上のランキングとは関係なく…(^^;)…YouTube の検索で上位に出てきたもので、楽譜付のものを選んで聴いてみた。

演奏は、第7番がタカーチ弦楽四重奏団(Takács Quartet)、第8・9番がズスケ弦楽四重奏団(Suske Quartet)。どちらも割と気に入った。とくに、ズスケはいいと思った ♪

♪ Beethoven: String Quartet no. 7 in F major, op. 59 no. 1

♪ Beethoven: String Quartet no. 8 in E minor, op. 59 no. 2

♪ Beethoven: String Quartet no. 9 in C major, op. 59 no. 3


ちなみに、ズスケ弦楽四重奏団についての記事もあった(↓)。

✏️ズスケQのベートーヴェン弦楽四重奏曲全集(不善亭日乗)


曲として一番気に入ったのは第9番。

第2楽章のチェロのピチカートが印象的、というかとても新鮮で、その上で奏でられる旋律がちょっと民族的で面白かった。ロシア民謡なのかも知れない。ラズモフスキーがロシアの大使なので、ところどころにロシア民謡が引用されているようだ。

そして、第4楽章のフーガ風のフィナーレも壮大で素晴らしい。

第7番・8番の良さはよく分からなかったので…(^^;)…いずれ聴き直してみようと思う。



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《BTHVN op.18: 初期の弦楽四重奏曲6曲聴いてみた》

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