…のだが、これが思ったよりしんどくて、けっこう疲れてしまう。脱力とか基本的な部分でまだまだ出来てないことが多いのだろうと、反省することしきりである…(^^;)。
私の場合、第1・2楽章を通して弾くとだいたい 15分ほどかかる。比較的ゆっくりしたテンポのギレリス(↓)の場合 10分弱なので、その 1.5倍もかかっている…(^^;)。
♪ GILELS, Beethoven Piano Sonata No.31 in A flat Op.110
まぁ、テンポが遅いのは(実力なので…)とりあえずは仕方ないとしても、3楽章まで弾くと、ギレリスの 22分の 1.5倍とすると 33分もかかってしまうことになる!
15分で息切れしているのに、その倍以上となるとこれは大変だ。何か対策を考えないと…。対策の前に「原因追求」「原因分析」かな…(^^;)?
考えられる原因を思いつくままあげてみると…。
- ラクに弾けていない(脱力が不十分)
- 息ができてない(フレージング?)
- 緊張が途切れない(間違わないように…)
- ミスした時の焦り(ややパニック?)
- 曲全体を通してのプランがない
- 集中を持続できない(精神力?)
他にもあるかも知れないが、まずはこんなところか?
1. と 2. は技術的な問題。とくに 1. は基本的な弾き方(ピアノの正しい弾き方)が出来てないのだろう…と思われる。
これまで、色々と頑張ってきたつもり(↓)で、少しは「ラクに弾く」感覚がつかめてきたような気がしていたのだが、長い曲を弾くとボロが出てしまうようだ…(^^;)。
《ピアノの「脱力」奏法を極めたい!(いくつかのコツ)》
《読書メモ:からだで変わるピアノ》
2. の「息ができてない」は、全体の曲の流れやフレーズに沿った呼吸が出来てない…という意味。これも基本問題かも知れない。ただ、こちらは「意識」することで少しは改善できそうな気もする。
3. の「緊張」と 4. の「ミスした時の焦り」は、一つは十分に弾けてないことが原因だろうと思う。これは練習と「弾き込み」を重ねるしかない。
ただ、「慣れ」というか「習慣づけ」のようなこともあるかも知れない…とも思う。
ある程度弾ける部分は気持ちも含めて少しラクに弾く、ミスしやすい部分は「緊張」ではなく「意識」する…みたいな「演奏におけるコツ」のようなものがあるのでは…?
それと、ミスしたときにパニックにならず、何事もなかったかのように先へ進む…という習慣づけが必要かも知れない。とくに「弾き直すクセ」のある私の場合は…(^^;)。
5.「曲全体を通してのプランがない」というのは、前提として、曲全体の構成を感覚的に把握するようなことが必要で、ちょっと難しい話になるのかも知れない。
一応「アナリーゼ」の真似事はやっていて(↓)、それなりに把握しているつもりなのだが、全体を見通せているか?とかそれに基づいた「演奏プラン」みたいなものがあるか?というとまったく自信がない。
《▼ベートーヴェン:ソナタ31番第1楽章アナリーゼ》
《▼ベートーヴェン:ソナタ31番第3楽章アナリーゼ》
昔読んだ本で、バレンボイムが言っていた(《「バレンボイム音楽論」:思考の自由と演奏および解釈》)以下のような境地に到達することは不可能としても、少しは曲全体を見通して弾けるようになりたいものだと思う…(^^)♪
「演奏者の中で作品の構造が、演奏中に知的な思考がもはや不要になるまで、じゅうぶんに内面化されていなければならない」
「(直感→分析→理解→統合という段階を経て)あたかも曲が私の演奏につれて作曲されていくかのように演奏を進めていくことができる」
6. の集中力・精神力というのは、たぶん必要なんだろう…と思うのだが、それをどうやって高めていけるのか?…今のところまったく分からない。
座禅でもやってみるか…(^^;)? でも、ピアノを弾く時の集中力や精神力とか持続力といったものは、ピアノを弾く中でしか得られないような気もする。
…と、まずは思いつくことをツラツラと書いてみた。とりあえずは、このあたりを糸口として、長いピアノ曲を弾くために何が必要かということを、実践の(15分間、第1・2楽章を弾く)中で考えていきたいと思う。
私にとっては、そもそも止まらずに、ミスしても最後まで曲(短い曲でも…)を通して弾くこと自体が、長年の課題であった。
演奏時間が長くなって、さらに課題が難しくなったのだが、これはピアノが上達するための良いきっかけ・チャンスだとも言える訳で、前向きに頑張ってみたい…😊👍
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