第1楽章の構造を把握するために、久しぶりに楽曲の「アナリーゼ」をやってみた。解説本やネットの情報を参考にしながらこんな表(↓)にまとめた。(表全体は後述)
第1楽章はソナタ形式である。…のだが、どうも主題の捉え方(解釈の仕方)が、学者や音楽家の間で必ずしも一致していないようなのだ。
上の図の「Th1.Mt1」は「テーマ(主題)1のモチーフ(動機)1」という意味なのだが、この部分を「序奏」としたものもある。(→横原千史:『ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全作品解説』
冒頭4小節を序奏とした解説では、上の図の「Th1.Mt2」が第1主題となっており、第2主題は20小節目(下記)からの6小節となっている。上記「Th2(テーマ2)」と異なる。
他にも細かい違いもあって、素人の私としては、色んな本やネットの解説を読めば読むほど混乱してしまうばかり…(^^;)。
で、私としては練習のための「ブロック分け」ができればいい訳なので、私の感覚に一番合っていて、すっきり整理されている下記サイトの案を採用させてもらった。
✏️Beethoven: Piano Sonata No.31 in Ab Major Analysis
その結果が上の図。第1主題は「Th1.Mt1」+「Th1.Mt2」。第2主題は上図の「Th2」。
冒頭4小節を第1主題の前半(モティーフ1)とした方がスッキリする理由の一つは、展開部でこの「Th1.Mt1」だけが使われていること。
展開部以下を含めた第1楽章全体の表は下記。
まぁ、ブロック分けができたからといって、練習効率が上がる訳ではないと思うが、何となく曲を理解している気にもなるし、計画的に練習しているようにも思えるので、この作業は割と好きだ…(^^)♪
こうやって見ると(俯瞰してみると)、やはり最大の難関は「推移部」の高速アルペジオだろうな〜。再現部では推移部だけではなくて、「Th1.Mt1」の再現部分の左手伴奏にも登場していて、これもかなり厄介だ…(^^;)。
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