2020年8月9日日曜日

チャイコフスキー「18の小品」op.72 なかなかいいかも ♪

コロナ禍のおかげで?オンラインで聴けるコンサートなどが増えている。どれを聴くか迷うほどに選択肢があるというのは、いわゆる「贅沢な悩み」というものだろう…(^^;)♪

その中で、今日聴いたのは久しぶりに名前を見たデニス・マツーエフ。少し前に藤田真央くんの演奏を堪能させてもらったヴェルビエ音楽祭(↓)での演奏。

《藤田真央@ヴェルビエ音楽祭 ♪ 来年はモーツァルトのソナタ全曲演奏!♪》

演奏曲目に、チャイコフスキーの "Meditation op. 72 No. 5" というのがあって、初めて聴く曲なのだが、ちょっと気に入ったかも知れない…(^^)♪




この演奏も、真央くんと同じように、今回の "Virtual Verbier Festival" のために収録したもののようだ。下記ページ(medici.tv)から視聴できる。前段にインタビュー等があり、演奏は 1時間 3分過ぎくらいから…。

🎦 A day with the Pianists of Verbier I: Brand-new moments at the Virtual Verbier Festival

プログラムは、シューマンの「子供の情景」、チャイコフスキーの "Meditation op. 72 No. 5" とプロコフィエフのピアノソナタ No. 7。

シューマンもよかったのだが、"Meditation" が何だか新鮮で魅力的な演奏だった ♪


調べてみると、「ピアノのための18の小品」op.72 の中の 1曲だった。「小品」といっても、長いものは 6分以上あって、18曲ぜんぶ演奏すると 1時間を超えるものだ。

チャイコフスキーの死の半年前くらい、交響曲第6番《悲愴》を書いている時期に、友人であり出版商でもあるユルゲンソンから依頼されてつくった作品だそうだ。

全体を通したテーマのようなものがあるわけではなく…。即興曲とか子守歌があるかと思えば、ポロネーズやワルツなどの舞曲もあり、「ショパン風に」みたいな曲もあり、「対話」とか「遠い昔」のような表題がついたものもあり…。

チャイコフスキーのいろんな側面が詰まった宝石箱のような曲集なのかも…。

参考✏️チャイコフスキー :18の小品 Op.72(PTNA)


YouTube をみると、プレトニョフなどが全曲演奏をしているが、コンスタンティン・シャムライ(Konstantin Shamray)というロシアのピアニストの演奏が気に入った ♪

2008年のシドニー国際ピアノコンクールの優勝者らしい。

♪ Tchaikovsky - Eighteen Piano Pieces Op. 72/ Konstantin Shamray


元の CD はコレ(↓)。

チャイコフスキー:18のピアノのための小品 Op.72




それにしても、かなり昔(2014年)ではあるが、自分の選曲のためにチャイコフスキーのピアノ曲を調べたことはあるのだが、「18の小品」にはまったく気がついてなかった。

その時の記事《選曲のためのメモ:チャイコフスキー》を見ると、「四季」と「中級程度の12の小品 Op.40」と「ハープサルの思い出(3つの小品)Op.2」しか調べてない。

当時の調査能力不足のためか、自分の実力レベルに合わせて調査していたのか…(^^;)?

いずれにしても、弾くのは少し難しそうだが、鑑賞曲としてはいい作品を見つけた ♪ あまり演奏機会はないようだが、もっと弾かれてもいいのではないかと思う。



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