『からだで変わるピアノ』(宇治田かおる著、春秋社、2011年)
1.ラクに弾くために
- 内部の感覚「今の弾き心地」に意識を向ける→良いのは「ラクに弾ける感覚」
- 弾き心地を悪くしている理由
①実力不足→ゆっくりあせらず
(「実力」=身体の動きの精度とそのコントロールの仕方)
②弾けなくさせている原因がある:力の入れすぎ、無駄な動き - 「基礎」=「自分に合った自然な弾きかた」→「身体の使い方」
2.いつも確認したいこと
- 見かけより「中身」:筋肉の状態や感覚(やわらかさ、動き)→自由なコントロール
- 重みの移動は歩く感覚、何もしてないように「弾いてないみたい」な感覚
- 力みの原因(構える)
①複雑でむずかしいもの、もっと速く、間違えないように、
②音量や音質に注意、次の音探す - 指で鍵盤を押さえたまま、手首を柔らかく動かしたりまわしたりできるように
- 「支え」とは柔軟性と動きのエネルギーによってできるもの→動き続けること
3.自然な身体の使い方
- 椅子との接点に意識を置いて腕を上げる(首・肩・背中を力ませない)
- 自由に動かせる、柔軟性のある、正しいタイミングで弾ける指(ゆっくり弾ける)
- 肩・肘・手首を柔らかく使って、鍵盤に触れる指先の感覚を鋭敏に感じる→鍵盤の底にぴたっと吸い付く、押しすぎない
4.テクニックは助け合い
- 身体全体を協力的に使う、感じる
- 手首はリーダー:ふわっと何かに釣り上げられるように
- 腕は前に出す(思ったより前に)
- 肘は何もしない、受動
- 息をする
5.弾けない原因を取り除く
- やっているつもり、やってないつもり(癖)
6.音楽と向き合う
- 音楽を生き返らせる
- 音楽的な心地よい刻み:拍を使って、音の間を感じて
- 書いてあるように聞こえる演奏を(自分が感じるようにではなく)
※プロ:書いてある通りに弾かないけれど、そのように聞こえる弾きかた
7.ピアノとの良い関係
- 響いてもらう・響きを待つ
8.練習の取り組み方
- 簡単な曲で動きの経験を
- エアピアノ
- 肩から指先まですべての関節を同時に動かす練習
- さかさま練習法
ピアノ⇔フォルテ、速い⇔遅い フレーズを歌わせながら
9.練習の順番
- 譜読み→曲を知ること ①柔らかい音で、一定のリズムで、通して、指が迷わないで
- テクニック的な練習
速度・音色・タッチ・強弱 →部分練習 - 音楽的なアプローチ
- 仕上げ
②強弱や表情はつけない、目の力も抜く→ふわっと眺めるように
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